中学受験に挑む小学生の子どもに必要な読解力。
読解力は、国語のテストだけでなく、算数や理科・社会でも問題を理解するためにも必要です。
ただ、読解力を鍛えるといっても計算や漢字のように、ただ問題をこなしていても鍛えられません。
この記事では、現役塾講師のわたしが小学生の読解力を鍛える方法を10コ解説します。
中学受験を考えている保護者の方におすすめの方法や、日々の暮らしの中でできることをピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。
小学生の子どもの読解力を鍛える10コの方法
本記事でお伝えする10コの方法は、こちらとなります。
- 辞書を引く
- 文章を音読する
- 文章の内容を説明する
- マンガを読む
- 子ども新聞を読む
- 会話の中でディスカッションをする
- ドキュメンタリー番組を見る
- 読み直しをする
- 東進オンライン学校小学部に入会する
- スタディサプリを活用する
順番に紹介します。
①辞書を引く
英語を学習した皆さんならおわかりだと思いますが、文章読解をするためにはどうしても語彙力が必要ですよね。その語彙力はたとえ母語だとしても必要です。
読解力がない理由のひとつは、言葉そのものを知っていないこと、熟語や慣用句に触れていないことです。
言葉や慣用句は辞書さえあればどれだけでも知ることができるので、日頃から辞書を引く癖を付けることをおすすめします。
子どもが調べた言葉を日常会話で使ってあげると、より理解度が増して読解力の基礎ができます。
四字熟語やことわざはとっつきにくいかもしれませんが、その成り立ちから教えてあげると「なるほど!」とわかることの喜びを味わってくれます。
ちなみに、小学生におすすめの辞書は「例解学習国語辞典」です。ドラえもん版もありますが、キャラクターものは小6くらいになると恥ずかしいようです。
②文章を音読する
皆さんが小学生の頃、学校の国語の宿題で「本読み」という宿題がありませんでしたか?
この音読は読解力を鍛えるために有効な方法です。
なぜなら、自分で声に出して耳で聞くことで、五感を使って文章を頭に染み込ませることができるからです。
スラスラと詰まらずに文章を読めるようにするためだけに音読をするのではありません。
その文章を自分の中で消化し、理解するために音読するのです。
知らない人が書いた文章をただ受動的に受け入れるのではなく、能動的に自分のものにすることで読解力がついてきます。
③文章の内容を説明する
読解後、子どもに「それはどんなお話だった?」と一言聞くだけで、読解力は上がります。
読んだ内容を自分なりに咀嚼し、人に伝えるという行為はいわば要約です。
まだ要約を文章にできない子どもでも、会話の中で説明しようとすることで、脳がフル回転して読んだ文章をまとめあげます。
小学校高学年くらいから、その要約を実際に書かせてみるのも良いでしょう。
言語化できるようになったらそれを文字に落とし込む練習をするのです。最初のうちは、主語と述語が合っているかをチェックするだけでOKです。
最後に自分で書いた文章を読まずに完成させる子どもがほとんどなので、読み返すことでどこがおかしいか気付かせる癖も付けていきましょう。
これを繰り返すことで洗練された文章が作れるようになります。
④マンガを読む
昔はマンガを読むと頭が悪くなるなどと言い勉強させることもあったようですが、今は読解力に一役買ってくれると逆に読むことを推奨されています。
マンガは絵があることでそのシチュエーションを上手く読み取ることができます。よって、小学校低学年や読解力の土台を作りたい子どもにおすすめです。
マンガキャラクターの心情が読み解けるようになったら、物語文が得意になります。大人でも理解が難しいマンガもありますから、子どものレベルに応じたマンガを読ませてみましょう。
小学生のお子さんにおすすめの学習漫画については「小学校低学年におすすめの学習漫画12選」で紹介しているので、参考にしてください。
⑤子ども新聞を読む
大人が読む新聞を読みなさいと言うと抵抗を示す小学生も、子ども新聞なら楽しんで読んでくれます。政治的な話題だけではなく、今流行りの物事も教えてくれるので興味を持てるのです。
一度面白いと思ったら継続できるので、その積み重ねによって読解力が徐々に上がっていきます。
文章がメインの新聞ですが、時には表を使ってわかりやすく伝えてくれるため、読解力だけでなく図表やグラフの読み取り方も得意になります。
表は社会や算数といった国語以外の科目でも出て来るので、総合的な学力アップにつながります。
我が家では読売KODOMO新聞を小3から購読していました。週1の頻度で新聞も溜まらないですし、時事問題も子どもにわかりやすく解説されているのでおすすめです。
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⑥会話の中でディスカッションをする
ディスカッションというと難しそうに思うかもしれませんが、日常会話の中で親子が話すのは普通のことで、そこにそれぞれの意見を出し合うのなら自然にできます。
ディスカッションによって自分の主張の正当性を相手に伝える方法を考えることができ、かつ相手の意見に耳を傾ける能力も身に付きます。
論理的に説明をしなければ自分の考えが相手に伝わらないとわかると、読解力に必要な脳の領域を使うので国語が得意になります。
文章を組み立てるための論理的思考力を早期に発達させることができるでしょう。
⑦ドキュメンタリー番組を見る
読解力を鍛えるのは本などの紙面上以外でもできます。例えばテレビでドキュメンタリー番組を見せれば、その番組を楽しむためにはどうしても話を理解する必要がありますよね。
となると、一生懸命に話の内容を理解しようと子どもは耳を傾けるわけです。
文章で書いてあることを読み解くことと、相手の口から発せられた言葉を読み取ることは似ています。
むしろドキュメンタリー番組は文章のように何度も読み返すことができないため、その場で瞬発的に理解する能力が求められるので読解力をワンランク上にもっていくために利用できます。
すぐに別の話になってしまうバラエティー番組や、自分でシチュエーションを想像する必要がないアニメやドラマより高度な読解力を鍛える方法ですね。
⑧読み直しをする
集中力がない子どもの多くは読解力がないといいます。それは、読み直しをせず、一度読んだらそれでいいと思っているから。
しかし、複雑な文章になってくると一発ですべてを理解できることは少なくなってきます。
読解力がないような気がする、国語が苦手で学校のテストの点数が低い・・・と悩んでいる保護者の方には、子どもに文章の読み直しをする癖を付けさせることをおすすめします。
子どもにとって読み直すことが当たり前と知ってもらうことで、物語文よりさらに読み解くのが難しい説明文までカバーできるようになります。
⑨東進オンライン学校小学部に入会する
①〜⑧は日々の生活の中で取り入れていく内容ですが、もう少し体系的に学習をさせたい場合はオンライン学習をおすすめします。
オンライン学習は沢山種類はありますが、中学受験を目指す低学年のお子さんであれば、東進オンライン学校小学部がおすすめです。
東進オンライン学校小学部では、楽しみながら読解力を鍛えるための「授業→確認テスト」というサイクルを基礎とし、月末の月例テストでその理解力をチェックします。
東進オンライン学校では、保護者の方も保護者専用ページで子どもの進捗状況を確認できるので安心です。国語だけでなく算数や理科、社会などの授業をきちんと受講しているかわかります。
東進オンライン学校小学部について詳細が知りたい方は「東進オンライン学校小学部の口コミ・評判を徹底解説!」をご覧ください。
⑩スタディサプリを活用する
既に塾に通っていたり、高校受験を視野に入れているお子さんであれば、スタディサプリがおすすめです。
スタディサプリは、小学生から高校生まで入会可能なオンライン塾です。神授業が見放題で、もちろん国語もメインの科目として設定してあります。繰り返し学習によって、知識だけでなく長文読解の方法も身についていきます。
スタディサプリの良いところは、受験を意識した応用授業も用意されているところ。これなら中学受験を控えた子どももより高度な授業を受けて学力を高められますし、国語の授業ではプロ講師に長文読解のコツも教えてもらえます。
東進オンライン学校小学部とスタディサプリのどちらが良いか迷う方は「東進オンライン学校小学部とスタディサプリの徹底比較」をご覧ください。
小学生の子どもの読解力を鍛える方法は日常の中にも転がっている!
小学生の子どもの読解力を上げる方法は、東進オンライン学校小学部やスタディサプリといった有名なオンライン塾を活用する方法や、日常生活で親ができることなどたくさんあります。
まだ小学生と言えど、読解力は日頃の積み重ねでやっと培えるものなので、中学生になってから付け焼き刃的に身に付けられるものではありません。
今から少しずつ学習の仕方に変化を付けて、大人になっても困らない力をプレゼントしてあげましょう!
中学受験には成績の悩みがつきものです。
我が家でも、塾や家庭教師や個別指導塾など、いろいろな所に学習相談をしました。
色々なところと比較すると、個別指導塾「SS-1」の学習指導が抜きん出ていました。
- 抽象的な解決策ではなく、具体的な対策を指示してくれる
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