中学受験がはじまり、社会でつまずく人が多いのが、日本の河川や山脈、主要都市といった日本地理です。
覚えることが多くて大変な日本地理ですが、白地図に自分で書き込むと驚くほど知識が定着します。
日本の地理が頭に入っていると、歴史が始まった時にも話が繋がるので、とても有利です。
ぜひ春休みや夏休みなど時間がとれる時に集中的に取り組んでみて下さい。
完成したら自由研究にも使えて一石二鳥ですよ。
【中学受験】社会(地理)で役立つ白地図作りのポイント
中学受験の社会(地理)は覚えることが多く、丸暗記では太刀打ちできません。
そこで白地図作りが効果的なのですが、作り始める前におさえておきたい2つのポイントを説明しますね。
白地図作りのポイント①情報を絞り込む
白地図作りで一番重要なのが、情報を絞り込むことです。
全てを書き込もうとすると、時間がかかってしまいますしゴチャゴチャして、結局覚えたいことが頭に入りません。
欲張らずに、優先度をつけて順番に書き込んでいくことをおすすめします。以下項目は、優先度が高い順に並んでいます。
白地図に書き込む情報(おすすめ順)
- 都市名(県庁所在地)
- 平野・盆地
- 川
- 山地・山脈
- 山
- 湖
- 半島
- 湾
- 特産物
- 遺跡・史跡
- 国立公園
「でも一体何を参考に白地図を書けばいいの?」とお困りの方のために、次項ではおすすめのテキストをご紹介します。
白地図作りのポイント②地理のテキストを参考に模写する
日本全国の地形や特産物をインターネット等でいちいち調べていたら日が暮れてしまいますよね。
そこで、まず一冊のテキストを手元に置き、参考にしながら白地図に書き写していくのがおすすめです。
塾のテキストがある人は、塾のテキストを見ながら必要な情報を書き込んでいきましょう。
塾のテキストがない方は、「るるぶ 地図でよくわかる 都道府県大百科」がおすすめです。
中身は↓のように、イラスト満載!
Amazon.co.jp「るるぶ 地図でよくわかる 都道府県大百科」
観光名所やグルメの写真やイラストをふんだんに使っているので、難しい漢字に抵抗のある低学年の子どもでも楽しみながら読めます。
白地図の最終イメージ
白地図の制作手順を紹介する前に、白地図の最終イメージをお見せします。
これは息子が小5の時に書き込んだ白地図(はくちず)です。このときは各地方毎にA3で印刷した白地図を一枚の模造紙に書き写しました。(白地図の作り方は後述しますね)
白地図に取り組んでから、地理が得意になりました。(サピックス偏差値で53から60以上にアップしています)
白地図の作り方は3種類ある!
白地図の作り方はさまざまですが、大きく分けると3種類の作り方があります。
- A3印刷し、綴じて冊子にする
- A3印刷し、模造紙に貼り付ける
- A3印刷し、模造紙に白地図を書き写す
白地図は子どもがペンや色鉛筆を使って書き込むため、当サイトでは、大きさに余裕のあるA3サイズでのプリントアウトを推奨しています。
①の冊子にするメリットは、国内旅行の際に書き込めるなど、持ち運びしやすいことです。
②と③は模造紙※を使うため、おうちでの作業スペースが必要になります。
※模造紙の一般的なサイズは四六判(約1m×約80cm)、A3用紙が約6枚入ります。
模造紙はパッとひと目で日本全国の地理が頭に入るので、全国の位置や距離感が把握しやすいことがメリットです。
どの作り方がいいかは、お子さんと相談しながら決めてくださいね。
なお、中学受験ではテキストを印刷する機会が多いので、A3対応プリンターがあると便利ですよ。
もしまだプリンターをお持ちでない方は当サイトおすすめのプリンターを下記記事でご紹介していますので参考にしてみてください。
>>中学受験でA3対応プリンターが必要な4つの理由とおすすめ機種紹介
白地図作りの手順6つ
- 白地図サイトにアクセスする
- 白地図をダウンロードする
- 画像ファイルを開く
- 開いた画像ファイルを印刷する
- 白地図に書き込む情報を決める
- 白地図に書き込みする
手順が多く見えますが、1つずつ丁寧に説明するので安心してください。
これからご紹介する白地図の作り方は、PCおよびスマートフォン(Android)を使って作成する手順になるので、申し訳ありませんがiPhoneの方は手順が異なってきます。
ご自分でできない場合は、コメント欄やTwitter・Instagramでご質問ください。
手順①白地図サイトにアクセスする(PC・スマホ共通)
白地図は、コチラのサイトから無料でダウンロードできます。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
このサイトには都道府県別の白地図があるので、都道府県をひとつずつ選びます。スマホでも、パソコンからでも下記画像のように表示されます。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
5つの都道府県を選択したら、右下の「白地図を描く」ボタンをクリックします。なお、一度に選択できる都道府県の数は5つまでです。
その他の設定はデフォルトのままで構いません。
次はパソコンで白地図をダウンロードする手順をご紹介します。
もしスマホで印刷する方は、手順②白地図をダウンロードする(スマホ)をタップすると飛ばし読み(ジャンプ)できます。
手順②白地図をダウンロードする(PC)
パソコンで「白地図を描く」ボタンをクリックすると、別のウィンドウタブ画面に下図のような白地図が出てきます。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
画像を右クリックし「新しいタブで画像を開く」をえらびます。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
下図のように新しいウィンドウタブ画面に白地図が出てきたら、「名前をつけて保存」をえらぶと、白地図の画像がダウンロードできます。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
なお、ダウンロード先はご自身が分かりやすい場所に設定してください。この手順では「ダウンロードフォルダ」に設定しています。
手順③画像ファイルを開く(PC)
パソコンに画像を保存できたら、先ほどダウンロードしたフォルダから画像ファイルを開きます。
手順④開いた画像ファイルを印刷する(PC)
画像を開いたら右クリックすると印刷することができます。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
「印刷」をクリックし、ご自宅のプリンターから印刷して、白地図の準備が完了です!
もし自宅で印刷できない場合は、スマホを使ってコンビニで印刷できますよ。
パソコンの方は、次に「手順⑤白地図に書き込む情報を決める」をクリックしてジャンプ(読み飛ばし)してください。
ここからはスマートフォンから白地図サイトにアクセスして印刷する手順をご紹介します。
手順②白地図をダウンロードする(スマホ)
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
「白地図を描く」ボタンを押すと、ポップアップ画面が出てくるので、「画像をダウンロード」を探し、タップします。
するとスマホに白地図の画像がダウンロードされます。
手順③画像ファイルを開く(スマホ)
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
ダウンロードした画像ファイルを開きます。画像を開くと以下のような画像になりますが、このままでは印刷できません。
開いた画像の右上にあるマーク「︙」をタップし、「アプリで開く」を選択します。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
すると、下画像のようにスマホにインストールされているアプリが表示されるので、「ギャラリー」アプリを選択します。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
これで「ギャラリー」アプリから画像をもう一度開きます。
手順④画像ファイルを印刷する(スマホ)
「ギャラリー」アプリから画像ファイルを開くと、下図のような画面になります。
参照:Craft MAP(クラフトマップ)[日本・世界の白地図]ー都道府県別
「ギャラリー」アプリから開いた画像ファイルの右下にある<その他>の「︙」マークをタップすると、画面のような選択肢が出てくるので「印刷」をクリックしてご自宅のプリンターからプリントアウトします。
手順⑤白地図に書き込む情報を決める(PC・スマホ共通)
続いて白地図に書き込む情報を決めます。
白地図に書き込む情報は、以下のような情報となります。お子さんの苦手に合わせて、決めましょう。
白地図に書き込む情報(おすすめ順)
- 都市名(県庁所在地)
- 平野・盆地
- 川
- 山地・山脈
- 山
- 湖
- 半島
- 湾
- 特産物
- 遺跡・史跡
- 国立公園
このとき参考にする情報は、先述の「白地図作りのポイント②地理のテキストを参考に模写する」でご紹介したおすすめのテキストや、学校や塾でもらう教科書を使ってください。
手順⑥白地図に書き込みをする(PC・スマホ共通)
各地方毎に地図帳やテキストを見ながら、地理を書き込みましょう。
白地図に書き込む際は、色んな種類のペンを用意したり楽しみながらやりましょう!
白地図づくりでよくある質問
Q. 日本全体を印刷するにはどうすればいいですか?
こちらの画像のように、日本全図の白地図を印刷してください。模造紙のような大きな紙に転写したい場合は「Q. 上手く大きい日本地図の印刷ができません」を参考にしてください。
Q. 上手く大きい日本地図の印刷ができません
模造紙などの大きな紙に印刷するのは直接できないので、いくつかの紙を貼り合わせることになります。
模造紙と同じようなサイズにするには、A4だと16分割、A3だと9分割での印刷が必要です。
機種によっては9分割までしかできないので、その場合は元となる白地図をA3で準備する必要があります。
例えば我が家で使っているBrotherのMFC-J6983CDWだと以下のような形で印刷します。ポスター(3✖️3)だと、9分割という意味です。
分割される枚数以上の用紙がセットされていることを確認します。
原稿を原稿台ガラスにセットします。
※ADF(自動原稿送り装置)からポスターコピーをすることはできません。待ち受け画面の[コピー]を押します。
設定変更[設定変更]を押します。
[レイアウトコピー]を押します。
キーが表示されていないときは、▼/▲を押して画面を送ります。レイアウトの種類を選び、[OK]を押します。
「ポスター(2×1)/ポスター(2×2)/ポスター(3×3)」から選びます。
選択した用紙サイズによっては、[レイアウト選択]でレイアウトタイプを選ぶこともできます。[モノクロスタート]または[カラースタート]を押します。
https://faq.brother.co.jp/app/answers/detail/a_id/9836
すべてのコピーが終了するまで原稿はセットしたままにしてください。
A4で9分割で印刷すると、このような感じで模造紙よりは1周り小さいサイズとなります。
Q. 白地図を大きな紙に転写するのがめんどうです
そういう方は、A1サイズ(模造紙の半分)の白地図を売っているので、それを購入するようにしましょう。
A0(模造紙)の白地図も売っていましたが、結構高い(11,000円)でした。
【中学受験】社会(地理)の白地図勉強法:おすすめアプリ
中学受験の社会(地理)の勉強法でもっともおすすめなのは、この記事でご紹介してきた「子どもの白地図作り」なのですが、知識をもっと補強できるアプリをご紹介します。
注意点として、アプリ単体では中学受験の入試範囲をカバーすることはできません。
ですが、まったく関係のないゲームをするくらいなら、すこしでも勉強に関連することで息抜きしてもらいたいですよね。
日本の白地図をベースにしたアプリはいろいろあるので、お子さんが気に入りそうなものをインストールして待ち時間などに試してみてくださいね。
おすすめアプリ①すいすい都道府県クイズ
「すいすい都道府県クイズ」は、日本の都道府県の位置を地方別に学ぶ地図パズルクイズのアプリです。
- 県庁所在地や県の特徴(文化、産業、地形、史跡など)
- 山脈や平野や川などの地形
- 農産物の県別ランキング
などのクイズがあるほか、難しい漢字の練習もできるので、低学年のお子さんでも楽しめます。
おすすめアプリ②あそんでまなべる 日本地図パズル
「あそんでまなべる 日本地図パズル」は、ジグソーパズルのように日本の都道府県の位置や名前を学べます。
ゲーム性とテンポ感にこだわって作られており、自分のベストタイムを更新したり、ワールドランキングで競ったりすることで上達できます。
もし、県の位置がわからなくても、[アシスト]機能でヒントを得ることができるので、ゲーム感覚で遊べます。
>>Google Play:あそんでまなべる 日本地図パズル
おすすめアプリ③パズルで覚える 日本地図
「パズルで覚える 日本地図」は、パズルゲームで日本の地名を学ぶことができるアプリです。
最難関のレベル4では、全ての47都道府県の名前、位置、形のすべてを覚えることに挑戦します。
おすすめアプリ④あそんでまなべる 日本の地理
「あそんでまなべる 日本の地理」は、十勝平野・信濃川・飛騨山脈などの日本の地理をジグソーパズル感覚で覚えることができる教育系ゲームです。
自己ベストタイム更新や、インターネットランキングが分かるので競っているうちにどんどん覚えられ、遊びながら地理の知識を身につけられます。
おすすめアプリ⑤日本地図マスター
「日本地図マスター」は、日本の47都道府県について、特徴を楽しく学べる社会科アプリです。
都道府県の位置や、名産、名所などを「たんけん」「パズル」「クイズ」の3つのセクションで学びます。
このアプリで遊ぶと、都道府県の特徴や特産品、名所旧跡なども楽しく覚えられて、日本地図に詳しくなることができます。
>>App Store:なし
おすすめアプリ⑥白地図マインスイーパ
最後は、クイズ王伊沢拓司率いる東大発の知識集団、QuizKnock【クイズノック】による白地図ゲームアプリです。
ゲームの舞台は日本の白地図で、怪獣を探すのが目的です。
ただし地理の知識を問うゲームアプリではないので、勉強になるというよりは、息抜きに向いています。
【中学受験】社会(地理)の白地図勉強法:おすすめ本
中学受験の社会や地理は、丸暗記では太刀打ちできません。
本記事でおすすめしている「白地図作り」と並行して、社会(地理)に関する漫画も読んでおくと、より理解が深まります。
社会(地理)の導入として、低学年生からでもおすすめできる本や漫画を紹介するので、参考にしてみてくださいね。
おすすめ本①るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県
「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県」はクイズも載っている学習漫画です。
あの佐藤ママも紹介したことのある一冊で、すべての漢字にふりがなが付いているため、低学年の子どもでも読めます。
子どもが楽しみながら博識になれること請け合いです。
おすすめ本②ドラえもんの社会科おもしろ攻略 都道府県がわかる
「ドラえもんの社会科おもしろ攻略 都道府県がわかる」は、ドラえもんの主要メンバーが日本一周の旅に出るというストーリー設定になっており、学びになる一冊です。
受験塾の浜学園が監修しており、中学受験で重要な都道府県の特色をイラストで分かりやすくまとめています。
まとめ:春休みや夏休みは白地図作りをしよう!
本記事では、中学受験で重要な社会地理を覚えるために、白地図の作り方を紹介しました。
親子で楽しみながらやると子どもも喜びますし、学習効率もいいです。
できれば、春休みや夏休みの時間があるときに時間をとって取り組んでみてください。
あとで、夏休みの自由研究として提出することもできますよ。(表紙を作って1つに束ねたり、模造紙に貼って日本全国の地図にしてもいいですね)
白地図作りが上手くいかない方は、TwitterやInstagramでお気軽にご相談ください。
中学受験には成績の悩みがつきものです。
我が家でも、塾や家庭教師や個別指導塾など、いろいろな所に学習相談をしました。
色々なところと比較すると、個別指導塾「SS-1」の学習指導が抜きん出ていました。
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