そんな悩みにお答えします。
中学受験生の誰もが頭を悩ますのが偏差値です。模試の結果を見るたびに、志望校の偏差値に達しているか気になる人も多いでしょう。
実は、中学受験は高校受験とは違う特殊な事情があります。そのため、中学受験の偏差値50は高校受験の偏差値60以上に相当します。
この記事では、そんな中学受験の偏差値について解説しています。正しい情報を知って、偏差値に踊らされないように、ぜひ参考にしてくださいね。
偏差値とは?
偏差値とは偏差値50を平均とし、テストを受けた生徒の中で自分がどれくらいの位置にいるかを相対的に表す数値です。
下記の図でおわかりの通り、偏差値50が平均点を意味します。
受験をする際の目標として偏差値60を上げられる方は多いと思いますが、偏差値60は100人中16位であり、かなり高い目標だということがわかります。
模試によって偏差値は10以上違う
偏差値は、テストを受けた生徒の中でどれくらいの位置にいるかを示すので、受けるテストによって偏差値も変わってきます。
例えば、首都圏の中学受験生の多くが受験する以下4つの模試で比較してみましょう。
- サピックス:志望校判定サピックスオープン
- 四谷大塚:合不合判定テスト
- 日能研:全国公開模試
- 首都圏模試:合判模試
学校名 | サピックス | 四谷大塚 | 日能研 | 首都模試 |
---|---|---|---|---|
開成中学校 | 67 | 71 | 72 | 78 |
桜蔭中学校 | 62 | 71 | 67 | 77 |
慶應中等部 | 59 | 64 | 65 | 74 |
サピックスと首都模試では、偏差値が10以上変わってきます。
これは、サピックスの模試は御三家などの難関校を目指す生徒が多く受験するのに対し、首都模試は中堅校を目指す生徒が多く受験するためです。
受験する生徒のレベルが異なるので、このような違いがうまれます。
中学受験における偏差値50の意味
中学受験は、一部の地域の一部の小学生のみが受験をする限られたものです。
以下の図でおわかりの通り、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)だけでも1学年約30万人いる生徒のうち、中学受験をするのは全体の20%(約6万人)です。
この6万人は、全員が普段から小学校より難しい勉強を行っている生徒です。小学生のトップ20%といっても差し支えないでしょう。
小学生のトップ20%の生徒のみが模試を受験するので、難易度が跳ね上がります。
中学受験で偏差値50の学校の高校の偏差値は?
実際に中学受験で偏差値50の学校の高校での偏差値を見てみましょう。
- 四谷大塚模試の偏差値50台の学校で比較
- 高校偏差値は、市進学園の偏差値表を参照
学校名 | 中学校偏差値 | 高校偏差値 |
---|---|---|
桐朋 | 56 | 66 |
青稜 | 51 | 64 |
成蹊 | 50 | 61 |
ごらんの通り、中学校偏差値が50台の学校が高校になると、偏差値60を超えています。
さらに、これらの学校の大学の進学実績を確認してみましょう。
中学受験で偏差値50の学校の大学進学実績は?
中学受験で偏差値50台だった学校の大学進学実績です。
ごらんの通り、慶應や早稲田といった難関大学に多数の合格者をだしています。
中学受験の偏差値50のレベルが高いことが、よくわかります。
学校名 | 卒業生 | 東大 | 京大 | 東工大 | 一橋大 | 慶應 | 早稲田 | 上智 | 理科大 | 明治 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
桐朋 | 318 | 7 | 2 | 8 | 9 | 56 | 68 | 30 | 61 | 73 |
青稜 | 283 | 0 | 0 | 1 | 0 | 20 | 32 | 25 | 46 | 54 |
成蹊 | 317 | 4 | 0 | 2 | 1 | 41 | 43 | 32 | 27 | 27 |
※2020年春大学合格実績(浪人を含む)
出典:声の教育社「中学受験案内」
偏差値が上がらない場合どうする?
中学受験の偏差値50のレベルは高いです。
ただ、志望校への合格を目指すためには偏差値(成績)を上げなくてはいけません。
偏差値が上がらない理由は大きく5つです。
- 勉強量だけを意識している
- インプットばかりしている
- 基礎が固まっていない
- 復習をしていない
- 苦手分野を把握していない
偏差値が上がらない理由1:勉強量だけを意識している
机に向かって勉強している時間が多いに越したことはありませんが、勉強時間が長いほど成績が上がるわけでもありません。
確かにたくさん勉強することは大事です。しかし、正しいやり方で勉強する方がもっと大事です。
長時間机に向かって勉強していても、解ける問題が増えていなければ意味がありません。
偏差値が上がらない理由2:インプットばかりしている
勉強した内容を身につけるには、インプットよりアウトプットが大事です。
インプットとアウトプットを繰り返すことで、勉強した内容を脳に定着させることができます。
家で勉強する時も細かくアウトプットすることで、勉強した内容を理解しているか確かめることができます。
偏差値が上がらない理由3:基礎が固まっていない
偏差値を上げるには、応用問題を解けるようにすることより、基礎問題を確実に解けるこの方が大事です。
なぜなら、みんなができない応用問題は差がつきづらいからです。
一方で、基礎問題を落とすと他の子と大きく差がついてしまいます。
難しい応用問題にチャレンジするのは良いことですが、その結果として基礎問題を落としてしまっては偏差値は上がりません。
偏差値が上がらない理由4:復習をしていない
問題を解いたりテストを受けた後は、必ず復習をしましょう。
丸つけをして終わりにし、間違った問題を復習しない子は偏差値が上がりません。
なぜなら、次に同じ問題が出題されても解くことができないからです。
親はテストの成績を見て一喜一憂する気持ちをグッとこらえて、子どもができなかった問題を復習するところまで見届けましょう。
偏差値が上がらない理由5:苦手分野を把握していない
中学受験の範囲は、とても広いです。
そのため、漠然と勉強していてもなかなか偏差値は上がりません。
自分の苦手分野を把握して、潰していく必要があります。
塾の公開模試などを活用して自分の苦手分野を把握し、夏休みなどの長期休みで集中的に勉強しましょう。
中学受験の偏差値50は高校受験の偏差値60以上に匹敵
本記事では、中学受験の偏差値50のもつ意味合いについて解説しました。
- 中学受験の偏差値50は高校受験の偏差値60以上に匹敵する
- 中学受験で偏差値50台の学校からも難関大学に多数合格する
- 中学受験は模試によって偏差値が大きく違うので、注意する
偏差値について正しい知識を持っていれば、中学受験の偏差値50のレベルが高いということが理解できます。
中学受験には成績の悩みがつきものです。
我が家でも、塾や家庭教師や個別指導塾など、いろいろな所に学習相談をしました。
色々なところと比較すると、個別指導塾「SS-1」の学習指導が抜きん出ていました。
- 抽象的な解決策ではなく、具体的な対策を指示してくれる
- テストの答案や問題用紙への書込み具合まで確認した上で、提案してくれる
短期間で塾の成績を上げたい方は、公式サイトで詳細をご覧ください。
\学習相談(無料)受付中/