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コラム

【閲覧注意】中学受験版悪魔の辞典(用語一覧)【中学受験の理想と現実】

中学受験版悪魔の辞典(用語一覧)

みなさん、悪魔の辞典ってご存知でしょうか?

悪魔の辞典とは、ふつうの辞典の体裁にもかかわらず、単語の定義が痛烈な皮肉やブラックユーモアに満ちあふれたものです。

じつは、中学受験界隈でも「悪魔の辞典」があります!

「悪魔の辞典」のツイ主は、その名も@中学受験版悪魔の辞典

中学受験版悪魔の辞典

 

本記事では、中学受験沼に使っているみなさんであれば、クスっと笑ったり、思わず共感するような@中学受験版悪魔の辞典のツイートをまとめました。

きっとあなたのツボにハマる言葉があると思いますよ。

>>@中学受験版悪魔の辞典をフォローする

本記事は、@中学受験版悪魔の辞典さんに承諾を得て作成しております。
※2021年4月28日15時までのツイート反映済み(全47語)
※2021年4月29日10時までのツイート反映済み(全54語)
※2021年4月30日16時までのツイート反映済み(全65語)
※2021年5月4日12時までのツイート反映済み(全75語)
※2021年5月7日18時までのツイート反映済み(全79語)
※2021年5月11日24時までのツイート反映済み(全88語)
※2021年5月16日19時までのツイート反映済み(全100語)
※2021年5月21日21時までのツイート反映済み(全108語)
※2021年5月30日21時までのツイート反映済み(全119語)
※2021年6月16日14時までのツイート反映済み(全146語)
※2021年7月5日12時までのツイート反映済み(全163語)
※2021年7月31日9時までのツイート反映済み(全177語)

もくじ

あ行

【a・ha】(アール・ヘクタール)

中学受験と農地面積でしか見かけない幻の単位。

[用例]
「アールは10m✕10m。ヘクタールは100m✕100mと覚えるといいぞ」
「じゃあ1000m✕1000mはないの?」
「それは1平方㎞や」

【麻布中学】(アザブチュウガッコウ)

表面上は算国理社の4科目入試だが、実際には算国国国の4科目入試を課している唯一の私立中学。

「国語」では要約力を
「理科」では読解力を
「社会」では記述力を問うている。
算数は算数。

【α1】(アルワン)

最高級の中受生であることの証。主にマウンティングに使用される。

[用例]
「おれ、α1。おまえは?」
「うちの息子α1なんですけど、おたくはどこかしら?」

[変化形]
「ここにおわすお方をどなたと心得る。あのSAPIXのα1様にあらせられるぞ。頭が高い。控えおろう」

※こちらは、大佐@2022中受さんのツイートです

【因果関係】(インガカンケイ)

SAPIXに通ってさえすれば誰でも難関校に合格できる訳ではないということ。

【インターエデュ】

受験関係の不安感からつい読みたくなるが、読むと更に不安が増幅される掲示板。

【植木算】(ウエキザン)

割り算や掛け算した答えに、適当に+1や−1する問題。
+1や−1をするかどうかはランダムで決まる。
運の良い生徒が正解できる。
運の良さを試す為の問題。

[用例]
あーこの植木算の問題は+1するんだったかー。間違えたー運が悪かったー。

【営業電話】(エイギョウデンワ)

資料申し込みなどのコンタクトがあった際に、どれだけ早く電話をかけられるかというスピードを争う競技。
一秒でも早く、他社決の前に。
え、今は夕飯時? 構うものか!今すぐ電話だ!!

【S】(エス)

中学受験の二台巨頭であるSAPIX又は湘南ゼミナールを指す略語。 この2塾だけで、なんと開成中学の定員300名に対して270名以上の合格者を輩出しているのだ。

【SS】(エスエス)

セガ・サターンの略。 ゲーム機史上の名機だと絶賛する者もいれば、使いづらいポンコツだとこき下ろす者もおり、論者によって評価が別れている。

サディスティック・サピックスの略。 受講生をキリギリまで追い込んで気持ち良くさせる為の講座。 サディズムは愛があるが故に成立する。

[用例]
サピックスの日曜志望校別特訓、SUNDAY SAPIXに通った我が子は、セガ・サターンのように成長した。

【N】(エヌ)

通塾バッグ製造最大手メーカー

【NN】(エヌエヌ)

W塾の志望校別特訓の名前。 普段はN塾やY塾に通うが、志望校別講座だけはNNに通うなど、他塾との併用生も多い。

NNは「人数に載せますよ」の略。 転塾や併用生を「合格者人数の広告に載せますよ!」という条件のもとで広く受け入れる講座。 授業と教材のレベルは非常に高く良質。

【桜蔭】(オウイン)

算数・理科・社会・現代文の四教科入試を課す唯一の私立中学。 現代文の難易度は群を抜いており、大学入試問題と比べても難しい部類。 塾の国語科講師が解答を作成する際にも意見が割れるほど。

【お子様にピッタリの先生】

家庭教師センターの営業社員がよく用いる言葉。
曜日・時間・住所の条件が合致しているという意味。
子供の成績・性格・志望校などの条件に合致しているという意味であるとの誤解が広まっている。

[用例]
「大丈夫です。お子様にピッタリの先生をご紹介しますよ!」

【お盆】(オボン)

受験生の魂が塾から自宅へ一時的に戻ってくる時期。 受験生にとっては盆休みが早く来て欲しいとの思いからキュウリの馬を、いつまでも終わって欲しくないとの思いからナスの牛をお供えする。

【親子バトル】(オヤコバトル)

親子双方の不満を解消するため、定期的に行われるガス抜き。

【親の伴走】(オヤノバンソウ)

自転車の補助輪のようなもの。いずれは外さなくてはならないが、いつ外すか。 良いか悪いかは別にして、多くのご家庭は「中学受験が終わってから外せばいいか」という方針を採る模様。 親が管理すれば明らかに状況が改善し、成績上昇が見込めるという状態を前にして、関与せず見守りに徹することが出来る親は少ない。

【オンライン授業】

江戸時代からほぼ変わらず紙とペンで仕事をしていた業界に突如持ち込まれた黒船。

自宅でPCの前に座り、数時間映像を見続けることで効果的に学習が進められる、という幻想。

か行

【海外在住経験】(カイガイザイジュウケイケン)

日本国内においては学歴と同等の優位性が与えられるステータス。

【改訂版本科教室】(カイテイバンホンカキョウシツ)

誤植のチェックを生徒とその保護者にやらせるという斬新な編集方法を採用しているテキスト。
毎週配られる誤植訂正の紙をファイリングすることで真のテキストが完成する。

[類義語]ディアゴスティーニ

【夏期講習】(カキコウシュウ)

何かを得ることを期待して通わせ、何も得られずに終わるイベント。

[用例]夏期講習が終わったのに、何も成長していない

【学生講師】(ガクセイコウシ)

自身の成功体験が誰にでも再現性があると思い込んでいるアマチュア。 稀に本物の実力者がいる。

【学力】(ガクリョク)

従来は公教育で養われるものであったが、現代においては主に塾に通うことで養われるもの。

【学歴】(ガクレキ)

一般人が手っ取り早く優位性を築くための手段。

【過去問】(カコモン)

塾の先生からは「まだやらないでください」と言われていたはずが、数カ月後には「まだやってないんですか?」と言われるもの。

【過去問添削】(カコモンテンサク)

返却までに1週間以上かかる。 何の問題だか全く記憶がなくなった頃に返ってくるもの

【学校見学】(ガッコウケンガク)

子供は最初にこれに行った学校を気に入る。 生まれて始めてみた動く物を親だと思う鳥と同じ。

【学校説明会】(ガッコウセツメイカイ)

複数の学校のあいだにある、細かな違いを見つける間違い探し。 どこの学校説明会でも ・英語教育 ・ICT教育 ・人間教育 の3点は必ずアピールされる。 講演内容のうち9割はどの学校でもほとんど同じだが、残り1割の差異から学校の特徴を判断する。

【学校の宿題】(ガッコウノシュクダイ)

中受生にとって、時間の無駄にしかならないもの。

[用例]
「学校の宿題なんて、やってる暇ないよ~」 ※やっても、何の意味がないことにも例えられる。

[効能]
真面目にやった場合、受験勉強時間が圧迫され、その結果睡眠時間が削られ、最悪の場合、体調を崩す。

※こちらは、大佐@2022中受さんのツイートです

【家庭教師の時間外労働】(カテイキョウシノジカンガイロウドウ)

家庭教師がもらっている時給に応じて追加されるサービス。 時給が高いなら相談や面談などのサービスも行う気になるが、時給が低いなら給料分だけ働いたらすぐに帰ろうとする。

ご家庭は払っている授業料を基準に考えるが、家庭教師側はもらっている時給を基準に考える。家庭教師センターを通す場合は、家庭が支払った授業料と講師の時給に大きな差が出る。

ご家庭側は「こんなに払っているのに、契約時間だけで帰ってしまうのね」となり、講師側は「対して高くない金額で仕事を受けているんだから、給料分だけきっちり働きますよ」となる。

授業料が高いからと言って講師の時給も高いとは限らない。 差額は広告宣伝費や事務スタッフの人件費に消えているかもしれない。

【カリスマ家庭教師】(カリスマカテイキョウシ)

「大船に乗った気でいてください」と謳う泥舟のこと。 多くは偽物であるが、稀に本物が居る。

[類義語]山師

【カリテ】

「借りてきた猫のよう」ということわざを略したもの。

[用例]
カリキュラムテストの前は借りてきた猫のようになっている。

【カンニング】

遠くの文字が読めるかどうかの視力検査のこと。 ちなみに、いわゆるカンニング行為のことを英語で言う場合は「cheating」(ズル)である。 これが「teaching」(教えること)のアナグラム(文字の並び替え)である事は何かの示唆に富んでいるようで、単なる偶然である

【帰国生枠】(キコクセイワク)

①小数の合格枠をめがけて大量の受験生が押し寄せる魔境。
②本命校の一般入試を前に保険としての合格を確保できるボーナスステージ。

【基礎と応用】(キソトオウヨウ)

基礎問題:「木を切りなさい」や「ネジを回しなさい」
応用問題:「椅子を作りなさい」

基本問題で習得した動作を組み合わせて応用問題に取り組むイメージ。

【逆比】(ギャクヒ)

なぜ比が逆になるのかという過程をすっ飛ばし、結果のみを取り上げて強調するための用語。
[用例]
「①速さの比が2:3の2人が同じ距離進む時間の比は逆比だよ~。②Aの4/5倍とBの3/7倍が等しい時のAとBの比は、これも逆比だから~」
「なんで逆になるんですか?」
「とにかくおぼえなさい!」

【教育】(キョウイク)

いつか花開くと信じて水をやり続けること。 いつ咲くのか、どんな花が咲くのかは分からない。 水をやらないと枯れる。水をやりすぎても枯れる。

【教育費】(キョウイクヒ)

想定を常に超えてくるもの。

【教育ママ】(キョウイクママ)

自分だけはこうならないようにと思っていても、いつの間にかなっているもの。

【教育虐待】(キョウイクギャクタイ)

ガチョウに餌を無理やり与え続けると肝臓がフォアグラになるが、人間に勉強を無理やりやらせ続けると脳や精神がどう変化するのかという実験行為。

[類義語]
角を矯めて牛を殺す

【組分けテストの過去問】(クミワケテストノカコモン)

一時の自信と引き換えに成長の機会を失う麻薬。
メルカリやヤフオク等で取引されている。

【クラス分けテスト】

当初は合格のために勉強していたはずが、いつの間にかすり替わっている目標のこと。 [用例]クラスアップのために、クラス分けテストの過去問で勉強するぞ!

【比べられる量÷もとにする量=割合】(クラベラレルリョウ)

利用価値のない公式。
算数の得意な者は感覚で理解しているため公式化する必要がない。
算数の苦手な者はそもそも「比べられる量」と「もとにする量」という言葉の意味が難しいため公式が使えない。
割合の学習方法としては誰の役にも立たない粗大ゴミ。

【ケアレスミス】

間違いの原因特定ができなかった際に「もうケアレスミスだってことにしてしまえ!」と分類されるもの。 詳細な原因分析をせず、安易にケアレスミス扱いしている事例が多い。

[類義語]使途不明金

[用例]
「太郎!なんでこの問題間違えたの!」
「ケアレスミスだよ、ママ」

【鶏口牛後】(ケイコウギュウゴ)

むしろ実力相応校のトップとなるとも、チャレンジ校の底辺となることなかれ。という意味。
しかし油断した結果、鶏後となってしまう事例も散見される。

【合格可能性】(ゴウカクカノウセイ)

保護者の危機感を煽るために記される、特に意味のない数字。

[用例]
「先生!ウチの子の志望校合格可能性が30%だったんです!どうすればいいですか?」
「それは困りましたね。こちらの講座を追加で受講されてはいかがですか?」

【合格可能性30%】(ゴウカクカノウセイ30パーセント)

合格の可能性が30%であるという意味。 30%のことを0%だと勘違いする者が後をたたない。

[用例]
「模試の合格可能性が30%だった……もうだめですか?」
「そんなことないですよ!30%は逆転可能な成績です!」

【合格可能性20%以下】(ゴウカクカノウセイ20%イカ)

合格の可能性が限りなく0に近いという意味。 文字面通りに20%の意味だと勘違いする者が後をたたない。

[用例]
「合格可能性が20%だったんです。これから逆転できますか?」
「そ、そうですね。フカノウはないですからネー。ガンバリマショウ」

【合格実績】(ゴウカクジッセキ)

クジャクの羽。華やかであればあるほど人気が出る。 実用性はそれほど高くない。 志望校の合格実績の多い塾に通わせたからと言って合格しやすくなるとは限らない。

テキスト、指導方針、進路アドバイス、その他全ての発言の信用力を高めるもの。 合格実績の少ない塾は、講師のアドバイスも話半分に受け止められてしまう。

【合格通知】(ゴウカクツウチ)

母親の外見が5歳程若返る魔法

【高額な授業料】(コウガクナジギョウリョウ)

一言で言えば「需要があるから」。 別の言い方をすると、中学受験が「富裕層の関心が強い商品だから」

【合不合判定テスト】(ゴウフゴウハンテイテスト)

各学校の出題傾向は無視し、総合問題の点数により各学校への合格可能性を判定しようと試みているテスト。 昭和の天気予報の降水確率と同じくらいよく当たる。

【国語が苦手】(コクゴガニガテ)

算数においては「旅人算が苦手」や「場合の数が苦手」のように単元ごとの相談が多いが、国語においてはなぜか「国語が苦手」とザックリした相談が多い。

何が苦手なのか、原因をより細分化して対策を練るべき。「車の調子が悪い」では対策の立てようがないので、原因がエンジンなのか、タイヤなのか、バッテリーなのか。それとも全部なのか。 それぞれ対処法が異なる。 国語であれば例えば心情理解なのか、指示語の内容なのか、選択肢の絞り方なのか……

【国語が苦手です】(コクゴガニガテデス)

保護者からのよくある相談メール。 この内容のメールは文章が怪しい事が多い。

[用例]
「はじめまして相談です。小5年生息子が国語は苦手です。文祥を読みません(すぐに飛ばす)。どうしたら良いしょう?」

【個人面談】(コジンメンダン)

保護者の不安、不満、ヒステリーを抑えるために行われるカウンセリング。

【個別指導塾】(コベツシドウジュク)

溺れるものが掴む藁のこと

【個別漬け】(コベツヅケ)

少量であれば効果的なスパイスを、無節操に大量使用し、かえって料理の味を台無しにしてしまうこと。

[用例]
あそこのご家庭は個別指導塾に言われるがまま子供を個別漬けにして、かえって成績を落としてしまった。

【この問題を教えてください】

  1. 分からないので学びたいという意味
  2. 面倒なので考えたくないという意味

[用例]
「先生!今日はこの問題を教えてください」

さ行

【佐藤ママ】(サトウママ)

実在の人物。 こちらは二月の勝者に登場するキャラクターではない。 もしも漫画のキャラクターだとしたら「いやいや子供4人が東大理科三類とか現実的じゃないでしょ」と突っ込まれてしまうだろう。 現実がフィクションを超えた事例。

【SAPIX】(サピックス)

関東の小学生の間での序列1位の塾。 成績に関わらず、通っているだけで「頭が良い」「優秀」という評価が得られる。 その為たとえ転塾した方が良い状況でも、小学校内での地位低下を恐れて頑なに拒む事が多い。

[用例]
○○ってSAPIXに通ってるの?スゲー!

【サピックス】

首都圏において圧倒的な難関校合格実績を誇る塾。 次いで早稲田アカデミーが追い上げる。 日能研、四谷大塚は難関校合格者数では苦戦傾向。 グノーブル、ジーニアス、エルカミノ等の後発塾は徐々に実績を伸ばしている。

ここから読み取れる傾向は、塾名にカタカナが含まれている方が進学実績が良くなるということ。 よって日能研は「ニチノウケン」、四谷大塚は「ヨツヤオオツカ」に改名することで実績の大幅アップが見込める。

【サンクコスト効果】(サンクコストコウカ)

5年生や6年生になるも成績が上がらず、中学受験からの撤退を検討するも、これまでかけたエネルギーや教育費が頭をよぎり、それらが無駄になることを思うと今更撤退できないという結論になってしまうこと。
コンコルド効果。

【算数オリンピック・ジュニア算数オリンピック】(サンスウオリンピック・ジュニアサンスウオリンピック)

本当はああいう問題を教えたいと塾講師・家庭教師が恋焦がれるもの。 ごく一部、問題を見せると自主的に解きたがる天才肌の生徒がいる。

【算数が苦手なんです】(サンスウガニガテナンデス)

よくある相談。 原因の80%は割合。残りの20%は分数の計算など。

【3.14の段の九九】

暗記するように指導されるもの。
悪魔の中身は中学受験生当時、最後までおぼえられなかった。
暗記出来るならした方が良いとは思う。
おぼえる子は放っておいてもおぼえる。
おぼえていなくても受かる。

【3年生まで算数の偏差値が高かったのに】

知らんがな。 「おたまじゃくしの時はよく泳いでいたのに、カエルになった今は全然跳ばない」のようなもの ほとんど関係ない

【地頭】(ジアタマ)

偏差値が高ければ、「よい」とされるもの。 実際の頭の良さではない。なんの基準もない都市伝説のようなもの。

[用例]
「地頭がいい子じゃないと御三家は無理だよ」
「(偏差値が高い子に)地頭がいいと得だよね」

[考察] 中受界では偏差値が高ければ「よい」と認定されることが多い。

※こちらは、大佐@2022中受さんのツイートです

【GS特訓】(ジーエストックン)

ゴールデンウィークサピックスの略。 朝の9時から夕方の5時まで授業を行う。 サラリーマンの定時とほぼ同じ時間勉強する。 唯一の違いは、労働者の昼休憩が60分なのに対して、サピックス生の昼休憩は30分であること。

【C】(シー、コンビネーション)

場合の数の組み合わせ問題で使われる記号。
元は高校数学で使われる記号だが、算数の授業で利用されることもある。
機械的に解ける利点がある反面、意味を理解せず使用すると応用ができなくなる恐れも。

[用例]
5人から2人選ぶ組み合わせだから5C2だ。5×4/2×1=10通り

【G塾】(ジージュク)

グから始まる塾とジから始まる塾の2社があるため、略称として使いづらい呼び名。
意図的にぼかしたい場合には有効。

【G二アス】(ジーニアス)

4年、5年の上位クラス算数は「ここまでやるか!?」というくらいの難問を扱う。 SやWも真っ青なほどの進度の速さ&難問。 6年生の上位クラステキストは、かゆいところに手が届く良問が揃えられている。ああいう視点で編集したテキストが欲しかった。販売して欲しい。 テキストから講師陣の情熱を感じる。

【自覚】(ジカク)

男子の場合、6年生の冬に芽生えるもの。

【視覚優位・聴覚優位】(シカクユウイ・チョウカクユウイ)

耳で聞く・目で見るなど、得意とする形式は個人差がある。 聴覚情報が苦手な者は幼少期の教育で不利となりがち。※「授業」の大部分は口頭での説明のため。

単に「耳から情報を取得するのが苦手」なだけにもかかわらず「理解力が低く頭が悪い」と誤解される悲劇が後を絶たない。

【式を書きなさい】(シキヲカキナサイ)

なぜ式を書いた方が良いのかというメリットの提示を省いたまま、指示だけで子供の行動を変容させようという無謀な試み。 式を書きなさいとだけ言われて素直に式を書く生徒など基本的に存在しない。

【自己管理】(ジコカンリ)

  1. 学習の管理を小学生が自分自身で行うこと
  2. 学習の管理が全くされていないこと。またその様。

[用例]うちは勉強を子供に自己管理させていますの。

【自己採点】(ジコサイテン)

実際の点数にプラスα(10~60点ほど)上乗せした点数。

[用例]
「自己採点では400点だったよ」

[考察]
悪い点数でも、αを大きくすればテスト結果発表まで凌ぐことができるため、子供の最後の必殺技として使われる。
一種のカンフル剤のようなものだが、効果は超短期で反動は大きい

※こちらは、大佐@2022中受さんのツイートです

【自走】(ジソウ)

4年生:スカイダイビングのタンデム。インストラクターのなすがまま。暴れず騒がず、指示に従っていればOK。
5年生:二人乗り自転車の後部座席。ハンドルを握るのは前だが、後ろの者も頑張ってペダルを漕ぐ。自分の力で走っているという実感が持てれば良い。
6年生:仮免教習中の自動車。操作も動力も自分で行うが、ルート設定は教官が行う。またいつでも補助ブレーキやハンドル補助の保険がかかっている状態。

中学受験の「自走」はこの程度。
いきなり単独でアルプス縦走みたいなことをやらせようとすると事故になる。

【時速・分速・秒速】(ジソク・フンソク・ビョウソク)

速さの感覚に乏しい子が単位ミスをすると、秒速600mの超音速自転車が生み出されたりする。

【志望校】(シボウコウ)

学年によって意味が異なる。

四年生:名前を知っている学校の意

五年生:行きたい学校の意

六年生:合格可能性は低いが後に引けなくなった学校の意

[用例]志望校は開成ですの

【志望校はどこですの?】(シボウコウハドコデスノ)

ママ友同士のマウンティング合戦における宣戦布告の合図。

[用例]
「ウチの息子は○○中学を目指しているんですの。それが全然勉強しなくって。あ、おたくの志望校はどこですの?」

【島津パパ】(シマズパパ)

漫画『二月の勝者』に登場する島津家の父。
転じて、このキャラクターのように振る舞う父の事を指す隠語。
決して島津義久のような鬼気迫る狂気で受験戦争を戦い抜くからではない。

【写経】(シャキョウ)

宿題の模範解答をノートに書き 写すこと。

[用例]宿題が多すぎて終わらないので、こっそりと写経した。

【ジャイアントキリング】

数少ない成功例が喧伝されたことにより、多くの人が抱いている夢のこと。 関東では2月5日頃に覚める。 「ジャイアントキリングを狙う」の場合は、無謀の言い換え表現。

[類義語]大逆転合格、大番狂わせ、金星

【集中力の保持】(シュウチュウリョクノホジ)

①生命の危機を感じさせる [例]間違えたら殴るor怒鳴る
②達成感を感じさせる [例]解けた!楽しい!もっとやりたい! どちらか。

昔は①が横行していたようだが、現代なら②がおすすめ。 嫌なことを集中してやり続けるのは大人でも厳しい。

【授業のZOOM生配信】

リアルタイムで生徒との対話が可能であると謳い、録画授業よりも低クオリティであることに言い訳をして、一発撮りの生配信を行うこと。 20人以上の集団授業で双方向のやり取りが効果的に使われることはない。

【塾講師】(ジュクコウシ)

生徒の親に夢を見せ、その対価として金銭を得る職業。

①高い志を持った者が集い、未来ある子供たちに勉学を教える高尚な職業。

②高学歴社会不適合者の最後の受け皿。セーフティネット

【塾推薦】(ジュクスイセン)

上位校では存在しないが、偏差値帯の低い一部の学校では塾推薦による優遇措置がある場合もあると言われている。 というかある。

塾推薦は一応あることはあるが、塾選びの基準とする程の効力があるわけではない。

塾推薦がある学校に、いわゆる「人気校」はほぼない。

【宿題】(シュクダイ)

成績が上がらないことのクレームを避けるため、塾が生徒に対して必要以上に課す苦役。

[用例] 「成績が上がらない?宿題を全部やっていないんだから仕方ないですね。」

【宿題多重債務】(シュクダイタジュウサイム)

今週の勉強が終わらなかった→先週の残りと今週の勉強→先々週の残りと先週の残りと今週の勉強→先々々週の残りと…… そして多重債務者となる。
こうなる前に、債務整理を。
修正の際は、実態を計画に合わせるのではなく、計画を実態に合わせましょう

【塾は好きだけど勉強は嫌い】(ジュクハスキダケド)

塾:勉強以外の選択肢がない状況。
自宅:遊ぶか勉強するかの選択肢がある状況。

自宅にいるときは遊びたくなるのが当然。
勉強嫌いというよりも「遊びたい」。
遊ぶor勉強の二択で勉強を選ばされているという感覚が「勉強嫌い」の原因ではないか。

【受験やめるの!?】

親が中学受験を焚きつけたにも関わらず、急にハシゴを外すこと。

[用例]
〜2年前〜
「ここの塾に行ってみない?」
「行くー」

〜現在〜
「どうするの!?受験やめるの!?」
「や、やるよ。ママ……」
「自分でやるって言ったんだからやりなさい!」

【情景描写】(ジョウケイビョウシャ)

小説の世界における神である作者によって、登場人物の心情の動きが、自然現象などに反映されたもの。 小説の世界では、いい気分のときには晴れるし、嫌な気分のときには雨が降る。

【女子学院】(ジョシガクイン)

算数の入試では超人的な処理スピードが求められるため、手を動かす運動能力という体育実技の試験を兼ねている。

[用例]
「女子学院の問題、意外と簡単!? 大したことないな〜。……あれ?試験時間こんなに短いの!?」

【女性の先生を希望します(個別塾・家庭教師)】

(ガサツで威圧感ある怖い先生は嫌だけど、「清潔感があって紳士的な先生をお願いします」なんて希望を出してもセンターはまともに聞いてくれないだろうし、女性なら変な先生になる確率が低いだろうから)女性の先生を希望します。という場合が多い。

【進学校と付属校の違い】

大学生になった際に言われることの例
付属校:一般入試の同級生に「あいつは付属出身だから英語が出来ない」などと言われる 進学校:大学入試に落ちた際に「中学受験の時なら〇〇大付属中には合格できていたのに」などと言われる

【神童】(シンドウ)

あの子は神童
才能は均等?
遺伝で決まる?待てよ赤信号

調子に乗るな努力しろ
欠けているのは基本基礎
すぐに崩れる砂の城 みんな違うよ花の色
でも20過ぎればただの人

勉強するのは誰のため?
君の両親二人のため?
神童も今やウサギとカメ

【捨て問】(ステモン)

①考えたところでどうせ解けないので、時間を使うだけムダになる難問のこと。 多くの学校の入試は6割~7割ほどの得点で合格圏内のため、満点を狙おうとしなくて良い。
判別の練習は、簡易的なもの(「組分けテストの最後の問題は解かない」など)は4・5年生からやっても構わないが、本格的には6年生の過去問を解く頃からで十分かと。

②家庭教師や個別講師が用いる場合、解けない問題の意味である場合がある。 「

先生この問題教えてください」

「(ヤバい解けない……)これは捨て問!やらなくてよし!」

【セカンドオピニオン】

メインの塾講師・家庭教師への不信の表れ。

【全落ち】(ゼンオチ)

夢見がちな親と無策な塾の共同作業により生ずる結果

【戦略的撤退】(センリャクテキテッタイ)

太平洋戦争時、実際には敗戦続きだったにも関わらず、あたかも肯定的な状況であるかのように誤認させる目的で、主に新聞上等で使われた言葉。 言葉の表現一つでネガティブな行為もポジティブに受け取らせることができる。

[類義語]選択と集中、基礎固め

[用例]
難問に手を出すよりも、基本問題を2回解いたほうが太郎の成長には効果があるよ。選択と集中で、基礎固め。今は難問からは戦略的撤退!

【相関関係】(ソウカンカンケイ)

SAPIXの生徒は難関校に合格する者が多いということ。

【相談】(ソウダン)

保護者が「AとBはどちらの方が良いですか?」と相談し、講師は「Bの方が良いですよ」と回答するも「でもAのほうが……」と返される事が繰り返される内に、講師の返答は次第に適当になっていく。

た行

【体験授業】(タイケンジュギョウ)

子供に「面白い!通いたい!」と言わせるために行われるショー。 実際の授業と同一内容である必要はなく、面白さと盛り上がりが重視される。

[用例]ママ、今日の体験授業面白かった。ここの塾に行きたい!

【大事な科目】(ダイジナカモク)

算数講師「算数が大事」
国語講師「国語が大事」
理科講師「理科が大事」
社会講師「社会が大事」

そういうもの。

【第二志望校】(ダイニシボウコウ)

  1. 二番目に行きたい学校の意。
  2. 第一志望校が無謀な場合には、実質的な第一志望校の意。

【ダイヤグラム】

線がまっすぐ引けない小学生男子にとっての鬼門。

[用例]なんでダイヤグラムの線が曲がっているんだ!?加速しているのか??

【タクシー】

運転見合わせの強い味方

【W】(ダブリュー)

体育会系進学塾

【男子校】(ダンシコウ)

中学生の間は男だけの空間を満喫するが、高校生になる頃には「共学にするべきだった。自分はなんと愚かな選択をしてしまったのか」と後悔するもの。
男子校出身者は高校卒業後、社会適合のリハビリに通常半年~2年を要する。

というデメリットを差し引いても余りある楽しさがある環境。

【男女】(ダンジョ)

問題:男子3人、女子2人を一列に並べます。男女が交互になる並べ方は何通りありますか?
→1通り、という誤答が多発する。(正しくは12通り)

ちなみに「リンゴ3個、ミカン2個を交互に並べます」であれば答えは1通り。
人間には個性がある。という道徳の問題。

【父親】(チチオヤ)

晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げる者のこと。 サポートのタイミングが合わない。

[類義語]銀行、貸金業

【中一の中間試験】(チュウイチノチュウカンシケン)

  • 小学校と同じで「学校の勉強」は何もしなくても出来るだろう
  • 中学受験が終わったから、もう二度と勉強しなくても良い
  • 勉強とは親や先生に言われた通りにやるもの、という誤解をした子供に突き付けられる現実

【中学受験】(チュウガクジュケン)

小学校生活の大半をペーパーテストに費やし、一発勝負の試験に全てを賭けるギャンブルのこと。

例えるなら、自宅からちょっとコンビニまで行く際のみだしなみ。 やらなくても良いが、住所が都会になればなるほどやらないといけない気がしてくる。

[用例]「周りもみんなやっているし、ウチも中学受験させようかしら」

【中学受験は親が9割】(チュウガクジュケンハオヤガキュウワリ)

書籍のタイトルは人々の注目を集めるため、意図的にセンセーショナルな言葉にする。 「中学受験は大学受験と比べて親の果たす役割が多い」という一般論を、書籍のタイトル向けに誇張したものが「中学受験は親が9割」なのであろう。

例えば医療系書籍のタイトルが「健康のためには睡眠・食事・規則正しい生活に気を付けましょう」と「健康のためには納豆だけ食べていれば良い」では、残念ながら後者の方が売り上げが高くなる事でしょう。

営業的な事を考えると、書名は正確性よりもインパクト重視になります。 これだけ話題になっていることも含め、「親が9割」はなかなか優秀なタイトル付けではないでしょうか。 とはいえさすがに「9割」は盛りすぎであることを考慮し、仮に3割引きして「中学受験は親が6割3分」くらいに思っておくのが良いでしょう。

【中学受験否定派】(チュウガクジュケンヒテイハ)

中学受験をすることによって

  • 子供の性格が歪む
  • 勉強嫌いになる
  • 親子関係が崩れる

などの悪影響が強いため、しない方が良いという意見を持つ者の事。
実際、周囲の指導者や親が偏った考えを持っていると、これら全て現実化するため、あながち的外れとも言い切れない。
子の幸せを願って取り組んだ中学受験のはずが……という事もあり得る。

中学受験が発端となって起こる悲劇が少しでも減れば良いと願うばかりである。

【中学受験沼】(チュウガクジュケンヌマ)

中学受験沼と戦う者は、その過程で自分自身も中学受験沼となることのないよう気をつけなくてはならない。 中学受験沼を覗く時、中学受験沼もまたこちらを覗いているのだ。

【中学受験の開始時期】(チュウガクジュケンノカイシジキ)

何を求めて中学受験を選択するのかによる。

少しでも”偏差値の高い”中学に進学したいのなら新4年くらいから始めた方が合格する確率は高くなるだろうが、中学受験での難関校合格だけが価値ではない。

教育において何を重視するかの価値判断を整理し、中学受験をするならその目的を明確にするべき。 「本人の性格や家庭の教育方針から、通塾は小5からにする」もあり得る判断。

正解があるわけではない。何を選んで、何を選ばないか。

【デイリーサポート】

S塾のテキスト。あえて分冊化して毎週配布することで、親のテキストの管理能力を試している。

[用例]
「ママ、先週のデイリーサポートある?」
「あら?ここにしまったはずなのに。どこに行ったのかしら?」

【テスト直し】

本当は一番大切であるにも関わらず、つい後回しにされるもの。

[用例]
「テスト直しはもうやったの?」
「来週までの宿題があるから、それどころじゃないよ」

【テストの問題用紙】(テストノモンダイヨウシ)

点数が悪かった際に、破り捨てることでストレスを発散するための紙。

【dl】(デシリットル)

中学受験でしか見かけない幻の単位。 実生活における登場頻度は尺貫法より低い。 lとmlという有名単位に挟まれているため、あえてdlを使う必要性がない。

[類義語]帯に短し襷に長し

【鉄道の運転見合わせ】(テツドウノウンデンミアワセ)

家庭教師の天敵。

【電車移動】(デンシャイドウ)

受験生にとって唯一の休憩時間。

【転塾】(テンジュク)

幸せの青い鳥がどこかにいるのではないかと探す行為。

[類義語]隣の芝は青い

【トイレや壁に貼る紙】(トイレヤカベニハルカミ)

主に地図や漢字、単位換算など、隙間時間に覚えて欲しくて、いろんな場所に貼っていき、インテリアもクソもなくなるもの。

[用例]
「トイレに行くたびに読むのよ」
「歯磨きしながら見るのよ」
「見たの?」

[効能] チラ見したところで、たいして覚えず、効果は低い。

※こちらは、ゆぅなさんのツイートです。

【途中式を書く】

脳の一時記憶容量の不足を、外部メモリーとしての紙で代替する行為。

思考の過程を紙にメモすることで一時記憶が不要になり、脳の使用率が下がり、思考や計算に集中出来るようになり、結果ミスが減る。

【都立小石川】(トリツコイシカワ)

中学受験を甘く見ている保護者から、志望校の一つとして名前が挙がることの最も多い学校。

[用例]
「志望校はまだ決まっていないんですけど、都立もいいかなって思っているんです。小石川とか」

な行

【夏の頑張りは秋に出ます】(ナツノガンバリハアキニデマス)

夏期講習明けに成績が下がり、転塾を検討している保護者に対して塾講師がかける言葉。 なお秋になったら成績が伸びるという根拠はない。

[用例]成績が一時的に下がりましたが、大丈夫です。夏の頑張りは秋に出ます!

【難関校・上位校・有名校・御三家・新御三家・神奈川御三家】

難易度の序列が分からなくなっている。 [類義語] 特急・準特急・通勤特急・特別快速・快速・通勤快速・急行・区間急行・通勤急行・準急・エアポート急行

【二月の勝者】(ニガツノショウシャ)

取材が綿密でエピソードの事例がリアルなので、読んでおくと心の準備になる。

漫画的に脚色されていると思うのは2点だけ。
①塾講師がとある生徒の自宅まで駆け付けた事
②塾講師がイケメン美女ばかりである事…

【日能研】(ニチノウケン)

通塾に最適化されたバッグを販売する、国内最大手の業者。 大きく「N」と印字されたそのデザインは、20年以上にわたり中学受験生から愛されている。 カバンの製造・販売業の傍らで、学習塾事業も展開している。

【日能研本部系】(ニチノウケンホンブケイ)

日能研には「本部系」と「関東系」がある。(首都圏の場合) 一般に関東系の方が課題量が多く、本部系の方が放任だとの説が広まっているが、実際のところは校舎によって異なる。 多少の差異はあるものの、外部から見る分にはほとんど違いがない。 トヨタ自動車販売店に例えると、トヨペット店とトヨタカローラ店の違いのようなもの。 詳しくない人には違いが分からない。

【日曜講座】(ニチヨウコウザ)

勉強をしない子供の託児所

【入試応援】(ニュウシオウエン)

入試本番の受験生に対して、大量の塾関係者が門前で列をなして威圧し、緊張を煽る行為。 COVID‑19(新型コロナウィルス)の影響により、2021年度入試では姿を消した。 このまま消し去るべき悪しき風習。

【入試報告会】(ニュウシホウコクカイ)

参加しても何も得るものはないが、参加しないと気持ち悪くなるイベント。 [類義語]成人式

[用例]入試報告会って、行ったほうが良いのかしら?

【ニュートン算】(ニュートンザン)

水槽に開いた穴を塞ぐことなく、注水量を増やすことで満水にするような状況を題材とした問題の種別。

[例]
①水槽に開いた穴を塞がないまま蛇口から水を入れ続ける
②問題集を次々と購入するも手つかずのまま溜まり続ける
③知識の抜けを防ぐ復習をすることなく塾の講座を増やす

【ねりけし】

子供が塾や学校の授業を受けた際に生成される副産物。 聞き逃した解説の量を具現化したもの。

【伸びしろ】(ノビシロ)

勉強が不足している部分のことを美化した言い方。

「やっていないから出来ない」状態を肯定的にとらえて「やれば出来るようになるのでは?」という視点で表現すると「伸びしろがある」となる。

「伸びしろがある」の対義語は「伸びしろがない」。 これは「やっているのに出来ない」状態のこと。 やり方を変えることで伸びしろが発生する場合もある。

は行

【場合の数の書き出し】(バアイノカズノカキダシ)

何度確認しても必ず1通り数え忘れているもの。

[用例]あー!場合の数の書き出しでまた1通り数え忘れていた!

【バカ!】

物語文の中で、女の子から男の子に向けて発される、好意を示す言葉。 小学生男子には理解できない

[用例]
「ここに『もう!なんで気づいてくれないのよ、バカ!』ってセリフがあるけど、この女の子は男の子のことをどう思っているのかな?」
「え、バカだと思っているんじゃないですか」

【はじき・くもわ】

一時の快楽のために思考力を奪う麻薬。

[用例]割合の問題は「くもわ」に数字を当てはめればカンタン!

【ハチマキ】

頭に巻くことで成績が上がると信じられている帯。
「ゼッタ・イニゴウ・カクスルゾ」という呪文を大声で唱えることで効果が倍増する。

【浜学園】(ハマガクエン)

灘中学付属初等部

【PDCAサイクル】

業務改善の上でカギとなる4つの単語の頭文字をとった言葉。 元はビジネス用語だが、受験勉強を進めていく上でも有効。

PDCAとは
Plan(計画する)
Delay(遅れる)
Cancel(中止する)
Apologize(謝る)

の頭文字だという説が有力。

【フォートナイト】

あれだけ複雑なコントローラー操作が出来るなら、なぜ簡単な四則計算の問題で間違えるのかと不思議に思うもの。

【不定方程式】(フテイホウテイシキ)

年度末に予算が3万円余りました。 1箱1500円のボールペン、1箱3400円のホチキス、1個7000円のイスを組み合わせて予算を全て使い切りたいです。

ただし、1つの品目で2万円を超える場合には別途申請書が必要なため避けたいと思います。 それぞれいくつずつ買えばよいでしょうか。

【プロ講師】(プロコウシ)

受験産業に携わっており、自らプロであると名乗った者の意。 認定基準はなく、自称で良いとされている。

[用例]当塾はプロ講師のみが在籍しています。

【勉強合宿】(ベンキョウガッシュク)

閑散期のスキーリゾートホテルを有効活用するためのイベント。

【勉強時間】(ベンキョウジカン)

4年:塾がない日は習い事や友達と遊んでから宿題をする。

5年:週にたまに友達と遊ぶ日がある。
習い事は特に打ち込んでいるものでない場合は減らす。

6年前半:宿題を出来るだけ全てやる。
友達と遊ぶことは非常に稀になる。
習い事は、プロを目指すなどでない限りは整理する。

6年後半:寸暇を惜しんで勉強する。睡眠学校食事風呂以外の時間のほぼ全て。
芸能活動など特別な事情がない限りは、全ての時間を勉強に突っ込む。

※全ての文章の文末に「場合が多い」を付けてお読みください。あくまでそういった事例が多いという紹介です。

【勉強しなさい】(ベンキョウシナサイ)

親が子に対してかける挨拶。 本来は学びを促す言葉だが、現代においてはその意味は殆ど失われており「こんにちは」とほぼ同じ意味で用いられる。

[用例]
「勉強しなさい!」
「はいはい」

【偏差値】(ヘンサチ)

平均とどのくらい離れているかを示す数値。 子供の人間的価値を表す数字だとの誤用が広まっている。

偏差値はただの統計データ。信じる信じないではなく、事実。(採点ミスなどがなければ) 疑うべきなのは解釈。

偏差値を基にして合格可能性を占うのが「解釈」 解釈の方は「よく当たる占い」くらいで信じておくのが良いだろう。

【弁償】(ベンショウ)

運搬物を壊した際に賃金が支払われないばかりか、労働者個人が弁償するという、労働基準法に違反した問題。

例題:コップを1個運ぶと10円もらえますが、壊すと10円もらえない上に50円弁償させられます。100個運んだ賃金が160円だった時、労基に訴えるためにはどんな証拠を保全するべきですか?

【偏差値50】(ヘンサチゴジュウ)

四谷偏差値4科50から最難関(いわゆる御三家)を狙う場合

3年生:無限の可能性
4年生:有限の可能性
5年生:わずかに可能性
6年前期:厳しい
6年後期:かなり厳しい

【ペン回し】

出来るようになると偏差値が3下がるもの。

【方程式】(ホウテイシキ)

中学受験に首を突っ込んだ父親が、算数の問題を見て必ず息子に教えるもの。

[用例] 「よおし、今日はパパが方程式を教えてあげるぞー」

[効能]
よくて、「父能研」と言われ、母親と息子に馬鹿にされる。 悪ければ、息子が完全に混乱して、算数の成績を下げる。

※こちらは、大佐@2022中受さんのツイートです

【保護者面談】(ホゴシャメンダン)

現在の学習状況、今後の学習のポイント、宿題の取り組み方、志望校の選び方、その他諸々の相談を全て15分で行うという名目で開かれる会談。

【保護者面談(個別指導塾)】(ホゴシャメンダン コベツシドウジュク)

保護者を呼び出して行う営業活動のこと。 追加コマの提案が目的の場合が多い。

[用例]
講師各位におかれましては、夏期講習前に保護者面談を行い、積極的に追加コマの提案をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。

【補助線】(ホジョセン)

どこに引けば良いのか、天の啓示によりひらめくもの。

塾の授業では「ここに補助線を引くと〜になるので」から解説が始まるため、何故その補助線をしらめいたのかは解説されない。 祈るしかない。

なぜひらめくかを論理的に指導できる講師を見つけたら、逃してはならない。貴重な人材。

【本科教室】(ホンカキョウシツ)

N遺跡より発掘された古文書。 文化財として保護されている。

ま行

【○○中学以下なら公立に行かせます】

長時間かけて作ってくれた料理が口に合わなかったなら、作った料理は捨てて出前を取ること。 作った者の気持ちは考慮されない。

【○○校も目指せますよ!】

「難関中学の合格実績1を取ってきてくれ!」という意味。
翌年の集客が良くなる。また、講師のボーナスアップになる場合も。

もしくは善意のアドバイスである場合には「高偏差値の学校に合格するほど幸福度が高い」という塾業界特有の思い込みに起因するもの。
多少の偏差値の差は気にせず、通いたい学校・好きな学校の合格を目指すべき。

【マンスリーテスト】

ある者には歓喜を、ある者には絶望を与えるクラス分けテスト。

[用例]
「来週はマンスリーテストよ」
「いやだ!その名前は聞きたくない!」

【見直し】(ミナオシ)

テスト問題を解き終わった後で、問題用紙を眺めながら行う休憩のこと。

その過程で計算ミスが発見されることはほとんどない。年間を通して数例あるかないか。

ミス防止という観点からは、全問解き終わった後の見直しは効果が薄い。 見直しするなら解いている途中の計算した直後。

【未返却の過去問添削】(ミヘンキャクノカコモンテンサク)

2月中旬頃、塾講師のデスクから発掘されるもの。

【みんな】

自己に都合の良いように選別された、複数又は単数の人。

[用例]
「この問題はみんな間違えてたよ」
「みんなって誰?」
「え、太郎君とか」
「みんなって言って、一人しかいないじゃない!」

【武蔵中学】(ムサシチュウガク)

2月1日の入学試験でお土産が配られる唯一の私立中学。
問題には必ずヤギが登場する。

ヤギの名は「がらがらどん」と言う。
算数の問題は手書きを貫いている。

【面従腹背】(メンジュウフクハイ)

①サラリーマンの基本的態度
②「勉強しなさい」「式を書きなさい」「字をきれいに書きなさい」と言われた際の子供の基本的態度

【面積図】(メンセキズ)

一昔前の中学受験算数では主流の解法だったが、現在では主に平均算くらいでしか使われない。
その他、食塩水と鶴亀算で使用されることがある程度。
これ以外の単元では殆ど見られなくなった。

指導法のアップデートが出来ていない塾講師・家庭教師を見分ける為のポイントの一つ。

【黙秘】(モクヒ)

言い訳がまったくなくなった子供が最後に出す究極の必殺技。

[用例]
「なんで間違ったの?」
「……」
「難しかったの?」
「……」
「黙っててもわからないでしょ」
「……」
(以下無限ループ

※こちらは、大佐@2022中受さんのツイートです

【物語文】(モノガタリブン)

少年は成長し、友達とは対立しつつも互いに認め合い、親には反発しつつも尊敬しするというお約束のもとに書かれた文章。

【〜もやった方が良いですか?】

もちろんやった方が良い。
全ての問題集、全てのプリント、全ての過去問、あらゆるものをやった方が良い。
時間が無限にあるならば。

【もやもや】

理不尽だという負の感情を表現する便利な言葉。
語彙が少なく、感情の言語化能力が低い者ほど使用頻度が上がる。

例題:傍線部①の時のAさんの気持ちを答えなさい
答案:納得できなくてもやもやした気持ち
添削:心情語を使って記述しましょう

[類義語]
イライラ、エモい、をかし

【問題文の読み違い】(モンダイブンノヨミチガイ)

ケアレスミスを徹底的に追求する親に対して、子供が考えた新手の言い訳。

[用例]
~2年前~
「何が原因なの?」
「ケアレスミス」
「それは実力。そもそも……(長い説教タイム)」

~現在~
「何が原因なの?」
「問題文を間違って読んでた」
「ぐぬぬ……」
(当社調べ)

※こちらは、大佐@2022中受さんのツイートです

や行

【ヤバい保護者】(ヤバイホゴシャ)

[具体例]
最初の問い合わせメールの段階で

「親族の一人が受験に失敗した」

「学歴が無いといかに惨めな人生を送ることになるのか」

「子供は偏差値〇〇以上の学校に進学させねば大変なことになる」

といった偏見に満ちた文章を長文でつらつらと書き連ねてくる。

【有名校】(ユウメイコウ)

「難関校」の対義語。

オブラート100枚に包んだ遠回しな言い方。

【四谷大塚】(ヨツヤオオツカ)

テキストと模試を作ることにかけては右に出るものはいない。 直営校舎が少ないのは、Yネットや準拠塾への配慮などのアレコレが原因言われている。 特に揶揄するところの見当たらない、そつのない会社。

【四谷大塚準拠塾】(ヨツヤオオツカジュンキョジュク)

四谷大塚に上納金を支払い、四谷大塚NETに加盟した塾のこと。 週テストや予習ナビなど全てのコンテンツを利用すると、上納金の額は結構高くなる模様。(未確認)

四谷大塚本体は直営店の塾経営だけではなく、四谷大塚NETに多くの小規模塾を加盟してサービスを使ってもらうことで利益を上げる仕組みになっている。 具体的な塾名はコチラ。

四谷大塚準拠塾全国マップ 

【四年制高校】(ヨネンセイコウコウ)

浪人率が高い高校のこと。

[類義語] 駿台付属〇〇高校

ら行

【論説文】(ロンセツブン)

世間一般に広まっている常識とはあえて異なる主張をするために書かれた文章。 対して、世間の常識をそのまま主張する文章は説明文と呼ばれる。

[例]
説明文:運動は体に良い。なぜなら〜
論説文:運動は体に良いと言われているが、果たして本当にそうだろうか?確かに〜である。しかし〜

わ行

【分かった!】(ワカッタ)

  1. 分かったときに発する言葉
  2. 分かっていないときに発する言葉

[用例]
「大丈夫?分かった?」
「分かった!」

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中学受験に役立つ・役立った情報を発信| インスタで2000以上の学習相談に回答|何度も家から飛び出す長男に手を焼きながら、偏差値50から偏差値60の第1志望校に逆転合格(早慶附属校へ進学)|次男も第1志望校へ合格(神奈川御三家へ進学)|インスタ1万人 Twitter5000人フォロワー突破
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ちなみに、大半のお子さんは入塾時のクラスと小6のクラスは、あまり変わらないので入塾前の準備が重要です。(体験談)