2021年10月から放送が開始されたドラマ「二月の勝者」1話のネタバレ・あらすじを紹介します。
ビックコミックスピリッツで連載中の人気漫画「二月の勝者」がついにドラマに!
本記事では時間がなくてドラマを観れなかった方や、見逃してしまった人に向けてネタバレ・あらすじを紹介します。
中学受験生の親目線での感想もお伝えするので、実際の中学受験との違いについても参考にしてくださいね。
「二月の勝者」ドラマ1話のあらすじ
2月1日私立中学受験当日。
受験会場の校門前には、合格実績日本一の塾「ルトワック」のNo.1講師黒木蔵人(柳楽優弥)がいた。
桜花ゼミナールの研修講師である佐倉麻衣(井上真央)もまた、受験生の応援として会場に来ていた。
受験会場に慌てた様子で現れた桜花の生徒から、理科の公式について質問される佐倉。
ところが専門外であった佐倉は答えられず、パニックになってしまう。すると隣にいた黒木が迅速かつ丁寧に教え、生徒は一安心し会場に向かった。
佐倉が礼を言うと黒木は、「研修中の講師を向かわせて生徒をパニックに陥れるなんて、桜花のやる事は理解できない」と、冷たい一言を残し去っていった。
この後、2人は桜花ゼミナール吉祥寺校で再会し、共に受験生と中学受験を戦うことになる。
「二月の勝者」ドラマ1話のネタバレ
2週間後、なんと黒木は桜花ゼミナール吉祥寺校に新校長としてやって来た。
黒木は、入塾説明会に来た小学生の親たちに「中学受験は甘くはない、覚悟の決まらない者はこの場を去って結構」と言い放つ。
親達がざわつき一部退席しようとする者も現れる中、黒木は「全員第一志望校合格」を約束すると宣言し、その場の参加者全員を入塾させた。
説明会が終わり、講師室では佐倉が正式採用となったため挨拶を始めた。
ところが、黒木が時間の無駄であると佐倉をさえぎり喋り始める。
黒木は吉祥寺校の合格実績が悪い理由は、講師のスペックにあると言い切った。
算数・理科担当の橘勇作(池田鉄洋)に「一生懸命や情熱」は合格に不必要、合格に最も必要なのは「父親の経済力と母親の狂気」と強く言い放った。
黒木はオープンテストは入塾希望者が多数受験するため、新規顧客=金脈を手に入れる最大のチャンスと講師陣の前で言い切る。
黒木は佐倉と共に新6年生のクラスへ向かい、自己紹介をする。
ここでも「全員第一志望校合格」を約束すると高らかに宣言した。
クラス内からは、全員なんて無理、落ちるやつは必ずいる、との声が上がる。
そこで黒木はサッカーボールの落下現象を例に、頭で考えると不可能なことでも、実際にやってみると可能なこともある、と説明。あり得ないことはない、不可能を可能にするのが中学受験であると宣言した。
講師室で生徒の点数が嘆く佐倉に対して、黒木は「クラス分けテストの点数は重要ではなく、この時期の新規入塾者の獲得が何より重要。親=スポンサーであり、ネギを背負ってやって来るカモ」と言い放つ。
その夜、佐倉は講師の同僚である桂歌子(瀧内公美)らと井の頭ボウルで夕食を共にする。
そこでは、黒木が桜花に来た理由について、ルトワックでの過去が関係しているのではないかとささやかれていた。
一方ルトワックでは、エリート塾講師の灰谷純(加藤シゲアキ)が帰宅途中の黒木に「どうしてルトワックの生徒達を裏切ったのか」と問いただす。
黒木は灰谷に、子ども達へは「桜花に来るように」とだけ告げ立ち去った。
クラス分けテストから一週間後、生徒は成績に応じてΩ、A、Rの3クラスに分けられた。
黒木の判断で、佐倉は受験生である6年生のRクラス(最下位クラス)を任されることとなった。
2日後、テストの結果について、三浦佑星(佐野祐徠)の母親一葉(西田尚美)が塾へやって来た。息子のテストの結果が最下位という点に非常に不安を感じており、このままで大丈夫なのかという相談であった。
そこで黒木が登場。中学受験の仕組みについて詳細に解説し、祐星は塾の中での成績は悪くても、小学6年生の中では上位に位置しているから問題ないと説明する。
それを聞くと、一葉は安心した様子で去っていった。
2日後、祐星の父親信二(水橋研二)が何やら怒った様子で一葉と共に塾へ訪ねて来た。
信二の言い分は、昨夜佐倉が祐星に言った「勉強もサッカーみたいに頑張れるといいね」という何気ない一言だった。それが祐星にプレッシャーを与えたというのだ。
祐星は両親に、「両立頑張るのはきついから、サッカーを辞めたい」と伝えたのだった。
その言葉を聞いた黒木は両親に対して「祐星くんは凡人です、ですが凡人こそ中学受験すべきなのです」とさとす。信二は「サッカーだってプロになる可能性がある」と食い下がるが、黒木はその可能性を拝見したいと言い、祐星とリフティング対決を行うこととなった。結果は黒木の勝利。それでも納得しない信二に黒木は、プロサッカー選手になれる割合(0.8%)と名門私立中学に合格する割合(御三家4%、難関中10%)を数字を用いて説明する。
それでも納得しない信二は、怒って帰ってしまった。
しかし自宅で冷静になった信二は、祐星本人の意思を尊重し中学受験一本に絞ることを決断したのであった。
3月2日。桜花に一葉から正式に入塾の申し込みがあった。
実は黒木は、オープンテストの際に祐星の粘り強さを見抜き、受験の才能があると声をかけていたのだった。佐倉はその話を祐星から聞き、自身に誤解があったと黒木に謝罪した。
だが黒木は、あくまで塾講師はサービス業であり、その為に信二を揺さぶったに過ぎないと一蹴する。
その夜、佐倉は井の頭ボウルで桂に自身の中学校教師時代の過去を打ちあける。
当時、受け持っていたダンス部の生徒に特待生の推薦入試を強く勧めたが、入試日が部活の大事な大会と重なっていた。それでも受験を勧めたせいで生徒は入試に向かったが、そのせいでダンス部は負け、生徒の恨みを買ってしまった。(大会に出たかった生徒は、推薦入試にもかかわらず答案を佐倉への恨み節で塗りつぶし不合格となる)
佐倉は当時の判断について、今でも何が正しいのか分からずにいた。
だが桜花での黒木との出会いをきっかけに、また前を向き、新たな何かを見つけようと決心するのであった。
「二月の勝者」ドラマ1話の感想
第1話を見た感想です。
黒木の「親=スポンサー」「父親はA T M」と言ったインパクトの大きい台詞が目立ちますが、黒木が言っていることの裏には受験生に対する愛情があふれています。
きちんとビジネスライクで立ち振る舞えるからこそ、生徒とその両親にも真摯に向き合えるのだと思います。
近年、中学受験をする家庭は以前より確実に増えており、競争率の激化という観点でも受験生の家族一丸となってのサポートは必要不可欠です。
今回の1話では家族全員が受験に向き合う様子が丁寧に描かれていたので、中学受験を知らない人にも分かりやすかったと思います。
今後2話、3話と話が続くにつれて、中学受験にかかるお金や勉強時間、その他の苦労など、中学受験のリアルがより詳細に描かれてくでしょう。
個人的には黒木がルトワックを辞めて桜花に来た理由が気になります。
また、佐倉が過去の自身の判断についてどういう答えを出すのかも見どころになりそうです。
ドラマ「二月の勝者」は当事者以外にわかりづらい中学受験のリアルがわかる
今作は1年間の放送延期を経て、満を辞しての放送でした。
今年はドラゴン桜も話題になりましたし、将来格差が広がるであろう日本の現状を考えると、受験モノのドラマが流行るのもわかる気がします。
また、黒木のビジネスライクなスタンスは、もしかしたら最終回で全員合格は「しない」のでは?と考えてしまいました。
塾=経営と捉えるのであれば、いわゆる「全員第一志望合格」はパフォーマンスの一環で、入塾を誘導するための謳い文句であるという風に。
受験は結局、最後は自分自身の努力次第なのだから、桜花や黒木、佐倉は可能な限り受験生本人とその親のサポートは行うでしょう。ですが結果、報われない者がいても致し方ない、という結果もあり得るのかな、と感じました。
漫画の原作でも、まだ結果はでていないのでどのような結末になるのか気になります。
いずれにしても、出来の悪い受験生のサクセスストーリーというよりは、塾と受験生両方の目線がしっかり描かれて見応えのある今までにないドラマになりそうだなと、初回から今後を期待させてくれるドラマでした。
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