そんな疑問にお答えします。
結論からいうと、御三家のような難関校を受験するのであれば、遅くとも3年生の2月(新4年生)には塾に通わせた方がよいです。
難関校を目指しているのでなければ、4年生以降でも十分間に合います。ただ、その場合も注意点があります。一般例と我が家の事例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
中学受験は情報戦です。早くから情報を「知っている人」と「知らない人」で、その後の成績に大きな差がでてきます。特に塾選びは、もっとも重要で間違えると取り返しがつきません。
もし、SAPIX、四谷大塚、日能研、浜学園への入塾を考えているなら、それらの塾について第3者視点でまとめているSS-1の無料小冊子「合格を決める塾の使い方」を必ず読んでおきましょう。
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中学受験で塾に通い始めるのは小学3年生の2月が一般的
小学3年生以下から通う子が5割
世間一般的には、いつから中学受験のための塾に通い始めているのでしょうか。
インターエデュのアンケート調査結果から、約5割の子どもが小学3年生以下から塾に通い始めている事がわかります。
中学受験のためにいつから塾に通い始めましたか【学年別集計結果】
1. 小学3年生(32.8%)
2. 小学4年生(25.7%)
3. 小学2年生(16.2%)
4. 小学5年生(15.6%)
5. 小学6年生(9.2%)
6. 小学1年生(0.6%)
参照:中学受験のためにいつから塾に通い始めたか?
また、より詳細なアンケート結果を見てみると、小学3年生の2月頃から塾に通い始めている子が一番多い事がわかります。
これは、大手進学塾が小学3年生の2月からの通塾を推奨しているからです。
中学受験のためにいつから塾に通い始めましたか
1. 小学3年生の2月(23.3%)
2. 小学4年生の2月(10.7%)
3. 小学4年生の4月(8.1%)
4. 小学2年生の2月(7.7%)
5. 小学2年生の1月以前(7.7%)
参照:中学受験のためにいつから塾に通い始めたか?
中学受験で小学3年生の2月から塾に通う子が多い理由
大手進学塾では小学3年生の2月から通塾することが推奨されている
大手進学塾では小学3年生の2月から通塾することが推奨されています。
理由は大きく3つです。
- カリキュラムを3年スパンで作っている
- 偏差値の高い中学校に入学させるために、3年間は必要
- 志望校を早めに意識することで、大きな目標に挑戦できる
大手進学塾の4,5,6年生のカリキュラム(学習方針)を見てみるとよくわかります。
4年生:本格化する授業を通して、発想と思考力を高める。
5年生:基礎力の充実とともに、志望校を見極める。
6年生:入試に打ち克つ本物の学力・精神力を養う。
参照:SAPIX小学部
4年生:四谷大塚の1週間の学習スタイルに慣れ、授業の受け方、家庭学習の進め方を身につけます
5年生:中学受験に必要な学習を一通り終えるため、しっかりと基礎を固めます
6年生:徹底的な入試対策・学校別対策で、第一志望合格へ
参照:四谷大塚ドットコムHOME
大まかにいうと、大手進学塾では次のようなカリキュラム(学習目標)を立てています。
4年生は、学習習慣を作って、基礎知識を身に着ける。
5年生は、本格的な受験勉強を行って受験に必要な知識を一通り身に着ける。
6年生は、志望校に対する入試対策を行う。
このようなカリキュラムを組んでいるため、大手進学塾では小学3年生の2月からの通塾を推奨しています。
中学受験で早くから塾に通わせるメリットとデメリット
大手進学塾では、小学1年生から受け付けていることも多いです。
ただし、早くから塾に通わせることはメリットもありますが、デメリットもそれなりにあります。
- 塾のカリキュラムに沿って学習できる
- 塾に通う事に早く慣れることができる
- 希望する塾や校舎に入れる可能性が高い
- 受験までに息切れしてしまう場合がある
- 勉強が嫌いになってしまう可能性がある
- 早くから塾中心の生活になってしまう
中学受験で小4以降から塾に通う場合の注意点
小4以降から塾に通う場合の注意点は3つです。
- 塾のカリキュラムに合わせて家庭学習を進めておく
- 学習習慣を身につけておく
- 人気の塾や校舎によっては入れない可能性がある
1.塾のカリキュラムに合わせて家庭学習を進めておく
小4以降から塾に通う場合は、塾の学習についていけるように家庭学習を進めておく必要があります。
具体的に、どこまで学習を進めておけばよいかは、各塾のカリキュラムを見てみましょう。
例えば、これは四谷大塚の4年生の算数のカリキュラムです。
第1回 | かけ算とわり算 |
---|---|
第2回 | 角の大きさと性質 |
第3回 | 計算のきまりと順序 |
第4回 | 和差算 |
第5回 | 総合 |
第6回 | 植木算 |
第7回 | 小数 |
第7回までが小学4年生になるまでに終わる範囲ですが、この時点で特殊算といわれる「和差算」と「植木算」を習っています。
塾のカリキュラムについていくには、「和差算」や「植木算」のような難しい内容を学んでおく必要があります。
2.学習習慣を身につけておく
塾に通っていれば、毎週3日は必ず塾で勉強することになります。
それまで何も家で勉強しなかった子供が、塾に通い始めたからといって勉強するようになるわけではありません。
毎日、計算や漢字をやるなどの学習習慣を身につけておかないと、塾に入ってからアッという間において行かれます。
3.人気の塾や校舎によっては入れない可能性がある
人気の塾や校舎によっては、受験が本格化する頃には定員オーバーとなっていて入塾できない可能性があります。
例えば、SAPIXでは小学4年生の時点で定員オーバーとなっている校舎もあります。
家の近くの塾の定員に空きがあるかは、定期的にチェックしておいた方がよいです。
SAPIXでは、入室テストのお申込みページから定員オーバーになっている校舎を確認することができます。
御三家を目指すなら小3までに基礎固めを終わらせておく
塾に入ってから勉強をはじめるのでは遅い
御三家のような難関校を目指す子どもは、小学校に入学する前から基礎学力の向上に努めています。
この一連のツイートが、実態をよくあらわしています。
「中学受験の塾通いは4年生から」と言われることも多いようですが「勉強を4年生から塾で始め、宿題を頑張って、成績別クラスが徐々に上がり、受験でトップ校に合格した」というのは、ごく一部の才能に恵まれた子を除き、多くはありません。
— アルファ実験教室 (@alpha_jikken) October 20, 2020
トップ校に合格する「普通の」子達は、塾に行くかどうかとは関係なく、小学校に入学前から公文教材などで親と毎日毎日、読み・書き・計算を進めていきます。受験勉強が本格的に始まる3年生までには、計算は四則演算・漢字は中1の読み書きまで、受験に必要な分を完了させます。
— アルファ実験教室 (@alpha_jikken) October 20, 2020
理科・歴史なども本や漫画などで触れさせておきます(このためにも低学年で漢字が読める必要がある)。
基礎学力をしっかりつけた状態で塾に行き始めるため、計算練習や漢字暗記に時間を割くことなく、超速の塾カリキュラムを楽々こなし、上位クラスを維持したまま、受験に向かっていけるのです。
— アルファ実験教室 (@alpha_jikken) October 20, 2020
こういった子や保護者に「今、どんな勉強してる?」と聞いても「公文くらいかな~」とさらりとかわされるでしょう。
「4年生から塾通い」を鵜呑みにしてはいけません。
— アルファ実験教室 (@alpha_jikken) October 20, 2020
基礎固めでは計算と漢字を集中的に学習
算数において計算力は生命線です。計算が遅い・不正確なことが原因で5点も10点も失ってしまうことがあります。
算数で5点、10点違うと目指せる学校のレベルも変わってきます
- 計算ミスで答えを間違えてしまい減点される
- 計算に時間がかかってしまい、時間があれば解けた問題も解くことができない
- 検算に時間がかかり、十分な見直しができない
特に小5になって受験勉強が本格化すると、計算力の向上に使える時間はありません。
漢字は、配点が大きくない事からそれほど重視していない人もいますが、それは違います。
- 学校のレベル上がるほど、知識問題では差がつかない
- 漢字は、できて当たり前。出来ない子から落ちていく
- 社会でも漢字で答えを書く問題は多い
そして、他にも多くの勉強をしなければいけない中で、毎日漢字に時間を割くのも大変です。
例えばSAPIXでは、毎週20個ほど新しい漢字を覚えなければいけません。
毎日10分~30分漢字を覚える事に使うことになります。漢字を早めに身につけていれば、この時間を他の学習に充てることができます。
公文に通って基礎固め
東大生の3人に1人が公文式を習っていると言われるほど、受験業界では定評がある公文。
中学受験における最大のメリットとしては「早くて正確な計算力が身につく」
これにつきると思います。
一方で、公文には次のようなデメリットもあります。
公文のデメリット
- 反復学習が基本なので、思考力は身につかない
- 自主性が求められるため、やる気がある子でないと続かない
- 近くの教室に通う必要がある
算数の先取り学習ならRISU算数
RISU算数は、専用のタブレットを使って算数の先取り学習をすることができます。
RISU算数で学習をしている子供には、四谷大塚の全国模試で全国1位をとる子やSAPIXの入塾テストで高得点をとる子供もおり、かなりの成果がでています。
RISU算数の詳しい内容については、我が家の体験記事を書いていますので、コチラをご覧ください。
漢字の先取り学習ならスマイルゼミ
中学受験で必要な漢字は、漢検だと5級になります。
家庭学習で漢検5級をとるための方法としては、スマイルゼミをオススメします。
- 鉛筆でノートに書くのと同じように書けることにこだわっている
- 画面の上に手をついて書けるタブレットは、スマイルゼミしかない
- 「トメ・ハネ・ハライ」まで、きちんとチェックしてくれる
無料お試しもあるので、気になった方は低学年の時間があるうちに、お試しするのが良いと思います。
体験談1:付属校に通う長男は小5から私立中の進学塾へ
我が家の長男(中学受験終了済み)は5年生の4月から、私立中学への受験を目的とした小規模塾に通っていました。
入塾が遅れたのは公立中高一貫校への受験を考えていたためです。
公立中高一貫校への受験を考えていたため入塾が遅れる
長男は当初、公立中高一貫校への受験を考えており、小学4年生から公立中高一貫校の受験に特化しているenaに通わせていました。
公立中高一貫校への受験を考えていた理由は、3つです。
- 私立に比べて格段に学費が安い
- 家から近かった
- 私立中学校への受験と比べて、比較的簡単そうに入れそうな気がした
3つ目が間違っていたことは、enaに入塾してしばらく経ってから気づきました。
公立中高一貫校の場合は、適性検査と小学校の報告書の得点を総合した形で合否が判別されます。
小学校の報告書については、先生との相性もありますし、いわゆる優等生でないと得点をもらいづらです。
また、小学校の報告書が合否に関係してくるとなると、子どもの学校での生活態度が非常に気になりますし、先生に対して必要以上に気を遣ってしまいます。
適性検査についても評価のされかたが不透明で、私立中学の入試に比べると対策が難しいと感じたため、小5の春から私立中学校受験に切り替えました。
体験談2:中学受験中の次男は小4秋からSAPIXへ
我が家の次男(受験中)は4年生の11月から私立中学への受験を目的としてSAPIXに通っています。
入塾が遅れたのは、習い事の曜日が被っていたためです。
習い事の曜日が被っていたため入塾が遅れる
次男は、中学受験をしている兄の姿を見ているので、早くから中学受験をしたいという思いがありました。
一方で、運動系の習いごとをいくつかやっており、曜日の関係からどちらか片方しか選べない状態でした。
そのため、小4春の時点でSAPIXの入塾資格を持っていたものの、習い事を辞めたくないという事で保留をしていました。
4年生の11月から入塾した理由は、SAPIXの定員が埋まってきており、その機会を逃すと入塾できない可能性があったためです。
子どもと話し合って、1つの習い事を辞めて入塾することにしました。
ちなみに、SAPIXの入塾テストは対策をしていないと受かりません。
詳しくは、コチラの記事に書いています。
入塾するまでの学習について
長男も次男も一般的なタイミングより遅れて私立中学校受験を目指す塾へ入塾しました。
ただ、それまでの期間に何もしていなかった訳ではありません。
次男は、4年生から四谷大塚の予習シリーズで家庭学習をしていました。
予習シリーズは、四谷大塚の校舎か四谷大塚の公式サイトで購入することが可能です。
また、学習漫画を沢山買っておいて、テキスト以外からも知識を増やしておく事もおすすめです。
塾に通っている子は、テキスト以外の部分で先生から色々話を受けて知識を増やしています。
家庭学習を行う場合もテキスト以外からも、知識を増やしておくと知識に広がりができます。
おすすめの学習漫画については、こちらの記事で紹介しています。
おわりに:子供の意思を確認してから通わせよう
本記事の結論です。
- 難関校を目指すなら3年生の2月から塾に通わせる
- 難関校を目指しているのでなければ、4年生以降でも間に合う。その場合は、注意点がある
中学受験は早くからスタートする方が有利ですが、塾に通わせるべきかどうかはよく考えた方が良いです。
「周りが塾に通わせているから」という安易な気持ちで塾に通わせると、あとが大変です。
- 中学受験は始めるより辞める方が難しい
- 本人だけでなく家族も巻き込んで進める事になるので、影響が大きい
- 学年があがるごとにかかるお金がドンドン増える
子供がやりたいと言って始めた中学受験も、子ども自身(親も)大変さを想像できていないことが多いです。子どもがどんなにやりたいと言っても、中学受験は長期戦です。
何回も辞めるべきか続けるべきか、と考えさせられる場面が訪れます。そんな時に支えになるのは、子ども自身の強い動機付けです。
どんなにくだらない理由でもいいので、子ども自身が受験をしたいという強い動機付けを見つけるべきです。
ちなみに、我が家の長男は「地元の中学校に進学して、もみあげをきりたくない」というのが一番の動機でした(笑)
塾探しには、塾みえ~るというサイトが便利です。全国6万件の塾からお子さんに合った塾を探せます。
>>塾み~る
さいごに1つだけ、自宅で出来るライバルの一歩先をいく中学受験準備情報をお伝えします。
中学受験が本格的に始まるのは小学4年生(小学3年生の2月)からですが、入塾時点で上のクラスを目指すためには低学年からの準備が欠かせません。
そうはいっても、習い事もやっているし毎週塾に行くのは大変という方も多いのではないでしょうか。
そんなご家庭に朗報です!
中学受験大手”四谷大塚”の名物講師の授業が「自宅で受けられるオンライン塾」があるんです!
東進オンライン学校小学部では、四谷大塚の教材を使った授業を自宅で受けられます。
しかも料金は月々たったの1,980円(税込2,178円)※小3以降は2,980円(税込3,278円)
ちなみに、四谷大塚の小学1年生クラスは13,200円なので圧倒的にお得です!
- 低学年のうちから中学受験準備をしたい
- 通塾は大変なので、自宅で学習したい
- なるべく塾にかかる費用は抑えたい
さらに、10日間はお試し入会できるのでお子さんに合わなかったら即解約すれば全額返金されます。
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ちなみに、大半のお子さんは入塾時のクラスと小6のクラスは、あまり変わらないので入塾前の準備が重要です。(体験談)