そんな疑問にお答えします。
現代は、「自分だけのものの見方を持っているか?」という事が非常に重視されていると感じます。
最近中学受験で人気の三田国際学園でも、学生向けのメッセージとして以下のように書かれています。
私たちの生きる社会では今、かつてない変化が起こっています。ただひとつの正解などない、めまぐるしく変わる時代の中で、どう自分自身の考えを打ち出し、道を切り拓くのか。
引用:三田国際学園Webサイト
わたし自身も自分だけのものの見方を持ちたいと常日頃から思っていますが、なかなかできません。
どうしても、他人の意見に左右されたり、凝り固まった自分の知識や経験の枠内で考えてしまいます。
同じように、自分なりの独創的なアイディアを考えたいと思っても、そうできない人は多いのではないでしょうか?
そんな時、ぜひ手に取ってほしいのが「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考です。
- アート思考=物事に対する色んな見方が出来るようになる
- 自分がいかに、知らない間に植え付けられていた価値観で判断しているかに気付ける
- 子どもに、自分なりのものの見方を身に着けさせる事ができるようになる
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はじめに:アート思考とは?
「常識」や「正解」にとらわれず、「自分の内側にある興味」をもとに、「自分のものの見方」で世界をとらえ、「自分なりの探求」をし続けることが欠かせません。そしてこれこそが「アート思考」なのです。
引用:P.305 13歳からのアート思考
わたしは、アート思考とは、色んな見方で物事を考える事だと解釈しました。
例えば、数学であれば答えは1つしかありません。
しかし、アートというものは人によって色んな見方が出来るものです。
少し話が変わりますが、この考え方を本書で知った時に、投資家の高橋ダンさんが、「チャートはアートです」とおっしゃっていたことが良く理解できました。
株式の値動きを現すチャートは、同じチャートを見ても人によって様々な見方があります。
同じチャートを見て「ある人は、ここから下がる」と考え、「ある人は、ここから上がる」と考えます。
もちろん、2年後、3年後にどちらが正しかった。という答えはあります。ただ、今時点ではどちらの答えが正解かはわかりません。
株式チャートは色んな見方が出来る=アート
という事だと、腹落ちしました。
なぜ、いまアート思考が人気なのか?
現代は正解のない時代だと言われます。
テクノロジーの進化とともに、5年後、10年後の未来を予測する事は大変困難となっています。
初代iPhoneが発売されたのは2007年です。
当時、これだけスマホが進化し多くの人が持つようになるとは、スティーブジョブズ以外は考えていなかったと思います。
現代のビジネス環境においては、最初から「正解」を求めて動くようなプロジェクトは、なかなか上手くいきません。
それこそ、ガラケー全盛期の日本のメーカーは大量の市場調査に基づき、消費者が欲しがるような携帯電話を作ろうとしました。
その結果どうなったか?みなさん、ご存じのように、どのメーカーの携帯電話も代り映えがなくなってしまいました。
正解がない時代だからこそ、自分だけのものの見方こそが新しい価値を生み出すことになります。
ビジネスの世界でも、その事に気づき始めている人が多いため、アート思考が人気になっているのだと考えています。
自分が植え付けられていた価値観に気づく
自分なりのものの見方をする上で邪魔となるのが、自分に植え付けられている価値観です。
特に知らず知らずに植え付けられている価値観については、自分自身で気づかない限りバイアスがかかったままです。
例えば、「素晴らしい絵」というものを考えた時に、想像するのはどんな絵でしょうか?
それは、再現度が高い上手な絵ではないですか?
もちろん、「再現度が高い上手な絵=素晴らしい絵」というのは1つのものの見方です。
では、それ以外の見方はないのでしょうか?
そもそも、自分が考えていた「素晴らしい絵=上手な絵」という価値観は、自分が元々持っていた価値観でしょうか?
美術の時間に、クラスで絵が上手い子の絵が称賛される中で、植え付けられた価値観ではないでしょうか?
本書では、具体的な絵の例を出しながら、知らない間に植え付けられていた価値観に気づかせてくれます。
子どもに自分なりのものの見方を身につけさせるには
小学校低学年くらいまでは、自由に感じ、自由に表現ができていた子どもたちも、高学年に差し掛かると、自我が高まり社会性を帯びる事で、自分と向き合う機会が減っていく。さらに、塾に行ったり中学受験をしたりすれば、子どもたちは一気に「創造モード」を捨て去ることになりかねない。
引用:P.336 「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
本書でも書かれている通り、中学受験を考え始める年ごろになると、好奇心に従って探求を進めるという事が途端に困難になります。
「勉強にも好奇心を持って取り組める子」であれば、例え受験勉強だったとしても、好奇心に従って勉強を進める中で、受験における成功と自分なりの答えを生み出す事が両立できるかもしれません。
確かに、御三家の合格体験記を読んでいると、稀にそういう子もいます。
ただ、そうした子はごく少数でしょう。
それでは、子どもの創造性を損ねないように、中学受験はしない方が良いのでしょうか?
そんな単純な話ではないでしょう。
日本で教育をさせるという前提であれば、子どもにあった私立の中高一貫校に入れる事で、その後6年間の子どもの成長がより一層促される部分はあると思います。
また、中学受験をしなかったとしても、子どもたちが好奇心を持って創造的な事に取り組むかはわかりません。
我が家で完全に子どもたちの自由にさせたら、2日でも3日でも、ずっと人が作ったゲームで遊んでいたり、漫画を読んでいるだけな気がします。
ゲームで遊んだり、漫画を読んだりすることは、私も好きですし否定するものではありません。
ただ、ゲームで遊んだり、漫画を読んでいるだけの行為が創造的か?と問われると疑問に感じてしまいます。
先生や親が本書で書かれているようなアート思考を学び、子どもに伝えていくという事が、子どもたちがそれぞれのものの見方を身に着けるのに役立つと考えています。
「勉強自体に好奇心を持って取り組める子」の育て方は、漢字の書き取り、蛍光ペンでマークはダメ勉強法!小学生の成績が上がる正しい勉強方法をご覧ください。
まとめ:「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考の紹介でした
今回は、自分だけのものの見方を知るために、「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考を紹介しました。
- アート思考=物事に対する色んな見方が出来るようになる
- 自分がいかに、知らない間に植え付けられていた価値観で判断しているかに気付ける
- 子どもに、自分なりのものの見方を身に着けさせる事ができるようになる
今まで、アートと聞くと「自分とは関係ないもの」「小難しいもの」のように捉えていましたが、考え方が180度変わりました。
学生時代の美術の時間で、この講義を受けていたら、美術に対する取り組み方が全く違っていた事でしょう。(笑)
本書は、講義形式で進んでいくので、途中途中で出てくるアクティビティを子どもと一緒にやってたいと思います。
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他にもオススメの本については、【まとめ】中学受験に役立つおすすめアイテムで紹介をしています。よかったら、ごらんになってください。
さいごに1つだけ、自宅で出来るライバルの一歩先をいく中学受験準備情報をお伝えします。
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